◇パリ五輪第9日 競泳 男子100メートルバタフライ決勝（2024年8月3日 ラデファンス・アリーナ）
競泳の男子100メートルバタフライ決勝が行われ、日本記録保持者の水沼尚輝（27＝新潟医療福祉大職）は51秒11で8位だった。
2日の予選は51秒62で全体15位ときわどく通過。準決勝も51秒08の全体8位でぎりぎりの決勝進出で、「本当によかった」と安堵（あんど）の笑みを浮かべた。
前回東京五輪は準決勝で敗退。22年のブダペスト世界選手権では日本記録を樹立して銀メダルも獲得したが、その後は不振に陥った。今年3月の代表選考会も2位での出場権獲得だったものの、競泳チームに主将に指名されて決意を新たにした。五輪前までフォームの試行錯誤を続け、本番ではレース前半のテンポを上げて後半に粘るなど、右肩上がりで決勝に臨んでいた。
水沼は「楽しく泳げたと思います。ただ、タイムを落としてしまったのでそこが反省点。ざわめく歓声の中のレースで、パリで泳げたことを感謝しながら声援を自分のものにできた」とレースを振り返った。そして4年後を見据え、「ロサンゼルス五輪があるので、そこでしっかりパフォーマンスできるような積み重ねをしたい」と決意を新たにした。