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阪神・森下 10試合連続打点 86年バースのプロ野球記録「13」視界に「打点は去年から…」

スポニチアネックス 2024年8月5日 5時16分

 ◇セ・リーグ 阪神4ー0DeNA(2024年8月4日 横浜)

 猛虎随一のクラッチヒッターの勢いは、とどまるところを知らない。阪神・森下が先制適時二塁打を放ち、連続試合打点を「10」の大台に乗せた。

 「先攻で先制点を取れるのが、いい形。初対戦で軌道がちょっと読めなかったんですけど、イメージはしていました」

 初回1死二塁、1ストライクからケイの155キロ内角直球を左翼線へ運んだ。今季7度目の決勝打となったこの一撃で、7月21日広島戦からの連続試合打点を、また一つ伸ばした。同じ8月14日生まれという縁がある1951年藤村富美男、85年掛布雅之という2人の「ミスタータイガース」の9試合連続を抜き、球団単独2位に浮上。10試合連続打点はプロ野球全体でも19人目で、23歳11カ月でのマークは最年少となった。そして、86年ランディ・バースが打ち立てたプロ野球記録13試合連続打点を、くっきりと視界に捉えた。

 2年目の今季。さらなる飛躍へのキーワードの一つに挙げたのが「内角球への対応」だった。「厳しく攻めてくるというのは分かっています。そこも含めて練習している」。本塁ベースにやや覆いかぶさって構える森下のフォームは、逆に相手バッテリーからすれば“懐”を攻めやすい構えともいえる。それでも「それをうまく利用できれば成績は上がってくる。警戒してフォアボールとかになれば後ろに(佐藤)輝さんや、大山さんがいるので、よりチャンスは広がる」。リーグ最多タイの計7死球も望むところ。左腕・ケイと対戦したこの日も、全3打席計11球のうち内角球が9球。執拗(しつよう)な内角攻めを苦にせず、1打席目は適時打。そして3打席目は四球を選んで佐藤輝の3ランにつなげた。

 地元・横浜の3連戦で4打点を挙げ、カード勝ち越しに大貢献。「打点は去年からこだわってやっている。チームが勝てていることは満足している」。大記録まで残り「3」。今の森下なら、決して不可能な数字ではない。(石崎 祥平)

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