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セ・リーグから消えた「一流打者」 史上初の2割台首位打者が現れるか 数字が示す顕著な「投高打低」

スポニチアネックス 2024年8月5日 12時50分

 8月5日現在のセ・リーグ打撃成績から、3割打者が消滅した。首位の丸(巨人)が・297で、・294の細川(中日)、・290の小園(広島)と続く。パ・リーグに目を向けると、・323の近藤(ソフトバンク)がトップで、・300の佐藤(ロッテ)と2人しか3割打者はいない。1950年(昭25)の2リーグ制以降、最低打率の首位打者は1962年の森永勝治(広島)、2023年の頓宮裕真(オリックス)の・307。各チーム、まだ40試合以上残しているとはいえ、史上初となる「2割台の首位打者」が誕生する可能性は十分にある。

 プロ野球界では、「3割打者」は一流の証と言われてきた。投手と打者のパワーバランスが反比例の関係にあるなら、投手成績で最も重要な指標となる防御率のハイレベルな争いもうなずける。セ・リーグトップの大瀬良(広島)は1点台を切る驚異の0・85。才木(阪神)、森下(広島)と続き、7位の東(DeNA)までが1点台をキープしている。パ・リーグの1点台はモイネロ(ソフトバンク)1人。セ・リーグの方が、投高打低の傾向は顕著だ。

 ちなみに、最も悪い防御率でタイトルに輝いたのが2000年の戎信行(オリックス)の3・27で、唯一となる「防御率3点台」のタイトルホルダーだ。この数字を現在の投手成績に当てはめると、セ・リーグでは規定投球回数に達した12人の誰よりも低く、パ・リーグでも小島(ロッテ、4・02)しか上回っていない。

 優勝争いとともに、個人の数字からも目が離せない終盤戦となりそうだ。

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