Infoseek 楽天

なでしこジャパン・池田太監督 去就は「どういう中で自分が判断していくかも整理していない」

スポニチアネックス 2024年8月5日 21時16分

 パリ五輪に出場したサッカー女子「なでしこジャパン」が5日、羽田空港着の航空機で帰国した。藤野あおばは新天地のマンチェスター・シティに合流するため不在となったが、それ以外の選手は全員で帰国となった。

 なでしこジャパンは3日(日本時間4日)の準々決勝で米国に延長戦の末、0―1と敗戦。2大会連続の8強敗退となった。

 池田監督は、敗退後に選手に「我々のオリンピックの旅は終わってしまったけども、みんなの人生は続いていくというような話を少ししました」と明かした。「予定よりも早く帰国となったのは残念だなと思う。それでも選手たちが厳しいグループステージを乗り越えて通過して、メダル目指して戦ってくれて、最後まで戦う姿勢を貫いてくれたことは、本当に頼もしく思いましたし、だからこそ、報われず帰国になったことは残念で、悔しい気持ちです」と話した。

 チームの成長を感じた部分として「相手の変化に対応すること、こちらのストロングを出すために、我々から変化させていくことを伝えた時の反応であったり、理解度、プレーに出せる能力は成長した部分ですし、積み上げも含めて成長してきたかなと思います」と語った。

 W杯、五輪と続けてベスト8で敗退した。「ここからさらに相手の対応としてではなく、こちらから仕掛けられるような、主導権をとれるための柔軟性、引き出しを増やしていきたい。試合の結果につなげていかなければならない。これから先も世界のトップにしがみついていくには、ベスト8からもう1歩先に進めていく力をつけなかいけないならない」と語った。

 「(ベスト8の)壁というようなイメージはないですけど、もうほぼ強豪国と当たる。勝負の紙一重の部分と、一人一人のベース差みたいなさまざまなことはあるが、ここからまた成長して、しっかりと女子サッカーが各国強化に力を入れている中で、我々なでしこジャパンもその歩みを止めたら離されるだけですし、そこにしっかりとしがみついていき、その上をいけるようなことをしていかないと」とした。

 佐々木則夫女子委員長は池田監督の続投の可能性について「もちろん選択肢はある」と話している。去就については「まだ試合終わって、そのままお疲れさんのまま。すぐにそんなことにはならない。契約期間というのはありますが、まっとうしてきたという段階なので」とした。自身の考えについては「一つの言葉にはできないですけど、どういうことがおきてどうなるか。そもそもどういうふうに(協会が)考えているのかはまだ話していない。どういうふうな中で自分が判断していくかも整理していない」と話すにとどめ、「サッカーは好きですから。なかなか、他の分野をできる自信はない」と締めくくった。

 佐々木則夫女子委員長はは監督人事について「JFAに戻ってこれまでの3年間の結果を精査する」とした上で「池田監督に再度していただくというテーブルも」と、池田太監督の続投の可能性にも言及した。日本は10月に国際親善試合(対戦相手未定、国立)を予定しており、「10月に親善試合があるので、そこまでに必ずではないが、そこが一番のポイントじゃないかと思う」と、パリ五輪後最初の代表活動を念頭に人事を進めていく考えを示した。

この記事の関連ニュース