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レスリング女子68キロ級・尾崎野乃香が準々決勝で敗れる「ちょっと受け入れられない…」敗者復活を待つ

スポニチアネックス 2024年8月6日 0時19分

 ◇パリ五輪11日目 レスリング(2024年8月5日 シャンドマルス・アリーナ)

 レスリング女子68キロ級の尾崎野乃香(21=慶大)が5日、準々決勝で東京五輪銅メダリストのメーリム・ジュマナザロワ(キルギス)に敗れた。敗者復活戦進出に望みを懸ける。

 衝撃の32秒勝ちデビューで会場を騒然とさせた尾崎だったが、準々決勝で東京五輪銅の難敵に敗れた。積極的にタックルにいったところをカウンターでポイントを奪われ前半0ー6で折り返し。後半にようやく高速タックルを決め反撃。6ポイントを奪い追いついた。このまま逃げ切ればラストポイントで勝利だったが、最後の最後にバックを取られ無念。マットを下りた後、呆然と座り込んだ。

 「ちょっと受け入れられない…んですけど。負けてしまったんだなっていう…。全力だったんですけど。今は何が足りなかったのか…思い浮かばないです」

 尾崎は今月中旬、キルギスで行われたアジア選手権に国際大会では初めて68キロ級で出場し、3試合連続テクニカルスペリオリティー勝ちで優勝。「相手がどのくらいの強さか、未知の世界だったが結果を残せた。相手選手と触れ合い、力負けすることはなかった」と手応えを口にしていたが、金メダルの道は途絶えた。

 ◇尾崎 野乃香(おざき・ののか)2003年(平15)3月23日生まれ、東京都出身の21歳。08年北京五輪で銅メダルを獲得した浜口京子を見たことをきっかけに、レスリングを開始。小5で初の全国制覇を果たし、その後も数々のタイトルを獲得。世界選手権は初出場だった21年に62キロ級で3位、22年優勝、23年は65キロ級で優勝。成城学園小中、帝京高を経て、21年4月に慶大環境情報学部に入学し、現在4年生。1メートル66。名前の由来は「春の野の息吹のように、周囲に優しい影響を与える人になってほしい」(利佳さん)との思いから。

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