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作家の大崎善生さんが死去 66歳 元「将棋世界」編集長 「聖の青春」で作家デビュー

スポニチアネックス 2024年8月6日 4時3分

 ノンフィクション「聖の青春」などで知られる作家の大崎善生(おおさき・よしお)さんが3日午前6時ごろ、東京都武蔵野市の自宅で死去した。66歳。札幌市出身。5日、妻で女流棋士の高橋和女流三段(48)がSNSで明かした。葬儀は近親者、関係者のみで行う。

 2022年にステージ4の下咽頭がんと診断され、声帯を切除。昨年11月、藤井聡太7冠(22)の王位戦就位式では祝辞で、闘病中に藤井の8冠奪取が励みになったことを明かし「1年はなんとか生き延びました。次は2年目を目指すだけ」と結んでいた。高橋はSNSで「この年月は私に心の準備を与えてくれていたんだと思います」とつづった。

 大崎さんは大学卒業後「将棋マガジン」編集者として日本将棋連盟に勤務。「将棋世界」編集長だった2000年、早世した天才棋士、村山聖さんの生涯を描いた「聖の青春」で作家デビュー。同作は新潮学芸賞を受賞し、映画化、漫画化された。その他の著書に「将棋の子」「パイロットフィッシュ」など。

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