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【AS】日本は3位発進!500スイスフランの抗議が通り、6位からジャンプアップ

スポニチアネックス 2024年8月6日 5時47分

 ◇パリ五輪第11日 競泳(2024年8月5日 アクアティクスセンター)

 チーム・テクニカルルーティン(TR)が行われ、日本(比嘉、木島、小林、佐藤、島田、和田、安永、吉田)は284・9017点で3位発進した。全チームが競技を終えた時点では253・6617点で6位だったが、抗議が通って得点が大幅アップ。銅メダルを獲得した16年リオデジャネイロ五輪以来2大会ぶりの表彰台へ好スタートを切った。6日にフリーフーティン(FR)、7日にアクロバティックルーティン(AR)を行い、三つのルーティンの合計点でメダルを争う。

 暗い顔をした選手たちが取材エリアを通過した後、中島監督が興奮した様子で報道陣の前に姿を現した。

 「ベースマーク(BM)がなくなりました!プロテスト(抗議)でOKをもらいました」

 全チームが演技を終えた時点では6位。最終盤の高難易率の脚技が乱れたと判定されて事前の申告通りの技と認定されず(BM)、大幅減点を食らった。ルールではBMと判定された場合は競技終了後30分以内の抗議が可能。500スイスフラン(約8万4500円)を支払い、抗議が通れば返金される。VTRで再検証された結果、脚の角度が規定の範囲内に収まっていないとの判定が覆った。BMは取り消しとなり、31・24点の加算。6位から3位にジャンプアップした。

 日本は10チーム中8番手で登場し「雷」がテーマの演技を披露した。選手が取材エリアに現れたのは抗議前で、吉田主将は「練習からうまくできていなかった。練習でうまくできていないものは本番でもうまくできない」と厳しい表情を浮かべ、佐藤も「練習から慌てていて、自信を持てないまま演技をしてしまった」と唇をかんでいた。

 抗議が通る前はトップの中国に60点近い大差をつけられ、メダル圏内の3位イタリアとも24・1687差。2大会ぶりのメダルに黄信号が灯っていたが、一転して表彰台への視界が開けた。中国とは28・6521差で、2位スペインとは2・2458の僅差だ。残るはTR、AR。4位につけた米国もBMが取り消されており、各国の抗議が終わるまで心が休まらないタフな戦いが続く。

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