元中日で、2021年からBC福島でコーチ兼任投手としてプレーしていた若松駿太(29)が6日、今季限りでの現役引退を発表し、チームが練習拠点としている福島県須賀川市内の施設で会見を行った。
中日で6年、その後は独立リーグに移りBC栃木で2年、BC福島で4年。計12年の“プロ生活”にピリオドを打つ決断をした。
会見では「感謝」を何度も口にした。「2012年にドラフト指名してもらった。渡辺スカウトが僕を獲るということをしていただかなければ、こうやって引退会見もできなかった。感謝の思いでいっぱいです」。2014年2月に急性白血病のために亡くなった渡辺麿史(たかふみ)スカウト(享年57)。全国的には無名だった自分を、プロの世界へと導いてくれた。
また「両親にも凄く感謝しています」。登板するごとに連絡をくれることが励みになっていた。野球を続けていく気持ちにさせてくれたのも両親だったという。引退を報告し「お疲れさま」と言葉をもらった時には「凄く親に迷惑をかけていたんだなと思った」と若松。「今後は恩返しをして、過ごしていかないといけない」と心に誓った。