◇パリ五輪第12日 陸上(2024年8月6日 フランス競技場)
男子やり投げ予選でディーン元気(32=ミズノ)は今季自己ベストの82メートル48をマークしA組7位となった。競技終了時点で決勝進出の可否は決まっていない。
ロンドン大会以来12年ぶりに五輪の大舞台に立ったディーンは1投目でいきなり82メートル48のシーズンベストを投げた。2投目はファウル。3投目は77メートル40だった。
決勝進出を確定することはできなかったが「やりの高ささえ上がればベストは出せる状態だったけど、やりが低かった。ロンドンの時より記録は伸びたので自分を褒めたい」と涙を見せた。
初出場したロンドンでは決勝に進出し10位。その後は負傷に苦しんだ。22年世界選手権で9位と実績を積み、3大会ぶりに五輪に帰ってきた。
「12年は長かったけど、こうやって、この舞台に戻って来れた。最高の一言。唯一無二なので」と感慨深げに話し「ロスも目指してやる」と4年後への意欲もにじませた。
B組の記録次第では決勝進出の可能性も十分ある。32歳は「もう1回競技ができれば全力でベストを狙う」と力を込めた。