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ドジャース・大谷 史上初「45本塁打&45盗塁」狙える!34号ソロ&32盗塁目で3連勝に貢献

スポニチアネックス 2024年8月7日 1時31分

 ◇ナ・リーグ ドジャース5―3フィリーズ(2024年8月5日 ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・DH」で出場。右翼線二塁打した5回に32盗塁目となる三盗を決め、8回は3戦ぶりとなる左中間34号ソロを放った。2安打2打点1盗塁で3連勝に貢献。シーズン48本塁打45盗塁ペースとし史上初の「45―45(45本塁打&45盗塁)」を射程に捉えた。フレディ・フリーマン内野手(34)が病気の息子の看病から復帰した一戦で、勇気の一発だった。

 変わらぬ出迎えも、特別だった。8回先頭、大谷が貴重な追加点となる左中間34号ソロ。24号と同様に一塁を踏み直すために一度引き返してダイヤモンドを一周し、ベンチ前でフリーマンと右手を合わせた。苦境から9試合ぶりに復帰したチームメートと、その息子に贈る一発だった。

 「フレディ(フリーマン)が戻ってきた1試合目で勝てたのは、チームとして大きい。終盤なので1点でも多く取った方がもちろんいい。凄くいいホームランになった」

 本拠が特別な雰囲気に包まれた一日だった。「ギラン・バレー症候群」を発症した三男・マキシマスちゃん(3)の看病のため、「家族緊急リスト」に入り離脱していたフリーマンが「3番・一塁」で復帰。大谷、山本も含めナインは試合前に、マキシマスちゃんの名前をもじり「#MAXSTRONG」と入った特製Tシャツを着用して練習した。初回、フリーマンが打席に立つとファンやフ軍ナインも含めたスタンディングオベーションが約1分、続いた。

 「これからリハビリもあると思うので、みんなが“応援しているよ”という素晴らしいなと思う瞬間だった」。そう言った大谷自身もこの日、父・徹さん、母・加代子さん、姉・結香さんがドジャースタジアムで観戦しており、家族への思いを胸にプレーした。5回は右腕ノラから打球速度117・1マイル(約188・4キロ)の痛烈な右翼線二塁打。2死後に32盗塁目の三盗を決めた。これで48本塁打&45盗塁ペース。メジャー史上過去に例がない45本塁打&盗塁の「45―45」が見えてきた。

 ナ・リーグ東地区首位のフ軍相手に初本塁打となり、これで29球団から本塁打をマーク。残るは16日(日本時間17日)から3連戦を迎えるカージナルス戦で、30球団制覇に王手をかけた。「ホームランはいいところで打てればいい。盗塁に関しては高い確率でいけると思った時にしっかりといければ勝利に貢献できる。そこだけ集中してやりたい」。メジャー7年目で初のプレーオフと、未知の数字へ。残り49試合を走り抜ける。(奥田秀樹通信員)

 ≪「40―40」は過去5人≫大リーグで過去40本塁打&40盗塁以上の「40―40」をマークしたのは5人。昨年、ブレーブスのアクーニャの41本塁打&73盗塁の「40―70」は史上初だった。だが、45本塁打&45盗塁の「45―45」は過去になし。ちなみに50本塁打以上の最多盗塁は55年のウィリー・メイズ(51本塁打)、07年のアレックス・ロドリゲス(54本塁打)の24盗塁。大谷が50本塁打すればこちらも史上初の「50―30」となる。

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