Infoseek 楽天

スケボー草木ひなの「悔しい」 8位も「鬼姫」の名に恥じぬ攻めのラン見せた 初の夢舞台「楽しかった」

スポニチアネックス 2024年8月7日 1時28分

 ◇パリ五輪第12日 スケートボード(2024年8月6日 コンコルド広場)

 女子パーク決勝が行われ、草木ひなの(16=スターツ)は8位だった。21年東京五輪で12歳11カ月で銀メダルを獲得して日本選手で最年少のメダリストになった開心那(15=WHYDAH GROUP)が2大会連続の銀メダル、連覇を狙った四十住さくら(22=第一生命保険)は予選落ちだった。

 予選を85・11点の3位で通過した草木。決勝では1本目から攻めのランを見せた。だが、1本目は転倒してしまい2・66点。2本目ではトリックでボードが離れてしまい17・86点。そして後がなくなった3本目も守りには入らず攻めのトリックを披露。だが、残り10秒となったところで着地ミス。69・76点の8位だった。

 最後まで攻めの姿勢を貫いた草木に観客からは大歓声。笑顔で応えた草木は、ゲーム後「自分のやりたいことはちゃんと攻めていけた」と充実した表情だった。それでも「悔しいですね。乗りたかったですね」と振り返った。

 初めての夢舞台。「すごい緊張しました。いつもと違う空気で。でも楽しかったです」と最後も笑顔がはじけた。

 草木は東京五輪で金メダル最有力候補で4位に敗れた岡本碧優に憧れ、「(五輪は)碧優ちゃんが出た最後の大会なので」と思い入れは人一倍強かった。

 母の影響で8歳頃からスケボーを本格的に開始。母に負けたくない一心で練習に励み、初めて出場した本格的な大会だった21年12月の日本選手権で優勝。パリ五輪代表代表争いに加わり、予選シリーズ総合5位で出場権を獲得。23年の杭州アジア大会も制した。

 草木の武器は攻めの滑り。コンクリートパークで恐れを知らずに滑るさまから、最初に付いた愛称は「弾丸娘」。その後、「もののけ姫」になると、20年9月にもののけを超える存在として「鬼姫」と呼ばれている。メダルこそ届かなかったが、「鬼姫」の名に恥じぬ攻めのランで花の都を魅了した。

 【草木 ひなの(くさき・ひなの)】☆生年月日 2008年(平20)4月4日生まれ、茨城県出身の16歳。土浦日大高1年在学中。スターツ所属。

 ☆推し 昨夏のバスケットボール男子W杯を見てどハマり。特に河村勇輝のファンで、パリ五輪でも試合観戦を画策している。また男性アイドルグループ「Snow Man」のファン。曲を聴き始めると他のことに手が付かなくなるため、五輪出場が決まるまでは封印。出場決定後に解禁し、1日2曲だけ聴く。

 ☆ぬいぐるみ 映画「テッド」の主人公ややくまのプーさんなどのぬいぐるみや人形を海外遠征に持っていく。今では数個に増えているため、母に没収されることも。

 ☆勝負メシ 茨城県桜川市にある洋食店「ペンギン」の名物「俵ハンバーグ」が大のお気に入り。塩で食べることで有名だが、最近になって「納豆ソースがおいしい」と気づく。

この記事の関連ニュース