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飛び込みの坂井丞 14位で準決勝敗退「気持ち良く飛べなかった」寺内さん以来の入賞ならず

スポニチアネックス 2024年8月7日 19時34分

 ◇パリ五輪第13日 飛び込み(2024年8月7日 アクアティクスセンター)

 7日の男子板飛び込み準決勝で、3大会連続出場の坂井丞(31=ミキハウス)は410・15点の14位で上位12人による決勝進出を逃した。予選の11位通過から順位を下げ「気持ち良く飛べなかった。決勝に行きたい、行かなきゃいけない、という気持ちがあり、肩に力が入ったのかもしれない。五輪を楽しむことはできました」と振り返った。

 自身の演技で最も難易率の高い5本目の307C(前逆宙返り3回転半抱え型)で入水が乱れ、得点を伸ばせなかった。5本目を終えて決勝進出ラインの12位のジャマイカ人選手と0・60点差の13位。「いつもは得点は見ないけど、気になりすぎて今回は見ました。見ない方が(演技に)影響が出ると思って」。シビれる展開で迎えた最終6本目で107B(前宙返り3回半えび型)を決めたが、最後のジャンプの難易率が他の選手に比べて低かったこともあり、準決勝突破はならなかった。

 シンクロ板飛び込みで長年ペアを組んだ寺内健さん(44)が昨秋に現役を引退。直後から長年師事した父・弘靖コーチのもとを離れ、五輪6大会出場の実績を誇る寺内さんの指導を受けた。大会中もLINEや電話で連絡を取り、細かい動きなどを確認。今大会は04年アテネ五輪で8位に入った寺内さん以来5大会ぶりとなるこの種目での入賞を目指したが、世界の壁に阻まれた。

 「東京五輪の前は年齢のせいにして自分に限界を決めていたが、寺内さんに拾ってもらって、ここまで戻って来られた。まだ伸びしろがある実感はある。自分で決められることではないが、会社がOKなら寺内さんとまだまだ一緒にやっていきたい」。くしくもこの日は寺内さんの44歳の誕生日だった。坂井はベテランの域にいるとはいえ、まだ31歳。43歳まで現役を続けたレジェンドの背中を追う日々はまだ終わらない。

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