金2、銀1、銅2の計5個のメダルを獲得したフェンシング選手団が7日午後、羽田空港着の航空機で帰国した。
到着ロビーでは大勢の出迎えを受け、銅メダルの女子サーブル団体メンバー、江村美咲（25＝立飛ホールディングス）は「実際、胸にメダルがかかって持って帰ることができて安心。ホッとしています。振り返ってみて自分にとってはすごく苦しい期間だったが、自分だけでは気持ちが折れずに踏ん張れなかった。あらためて仲間やコーチ、スタッフ、そして応援してくれた人。周囲に感謝を伝えたい」と率直な気持ちを吐露。今、何がしたいかの問いには「早く髪の色を染め直したい」と話した。
開会式では旗手の大役を務め重圧も大きかったが「自分自身がいいパフォーマンスができないなりに最後まで頑張れたのは旗手としての立場が自分を強く保つためのす助けになった。五輪で結果を残せてなかった私に役割を与えてくれたことに感謝しています」。同じく旗手を務めたブレイキン男子のSHIGEKIXには「楽しみにしています。楽しんでください」とエールを送った。
4年後に向けては「今回が想像以上に苦しくて…」とまだ具体的に考えることができないと明かしながらも「一度しっかり休んで、切り替えた後には、より自分と向き合って自分の弱さを減らしていきたい」と前を向く。日本のフェンシングをさらなる高みへ飛躍させるために「（日本のフェンシングが）勝って当たり前と思われる立場になっている。協会、選手含め勝ち続けることの難しさを受け入れつつも、常に挑戦していきたい」と述べた。