◇セ・リーグ 巨人3―3広島(2024年8月7日 東京ドーム)
巨人は7日、東京ドームで首位・広島と対戦し、延長12回の末に3―3で今季6度目の引き分けに終わった。首位とのゲーム差は2ゲーム差のままとなった。
快投を続けてきたグリフィンが8回1死一、二塁と走者を背負い、野間に中前に運ばれ1点差となった。さらに1死一、三塁の場面で、阿部監督は継投を選択。ケラーをマウンドに送ったが、裏目に出てしまった。ケラーは堂林に四球を与え1死満塁となった後、小園にカウント2ボール2ストライクからのカーブを右前に運ばれ、逆転を許した。
それでも、その裏、1死から途中出場の門脇が四球を選び、続く代打・中山の打席で二塁盗塁に成功。中山は空振り三振に倒れたが、丸が、広島3番手の塹江の外角へのカットボールを右中間に運ぶ二塁打で同点に追いついた。
試合は延長戦に突入した。両軍ともに救援陣が踏ん張って得点を許さない。巨人も10回は船迫、11回は伊藤が抑えて迎えた12回。7番手の平内が2死一、二塁のピンチを迎えた場面で、阿部監督は高橋礼を送り、堂林を二ゴロに抑えた。12回2死一塁から、丸の打撃に期待がかかったが、中飛に終わった。
首位を争う両チームの意地と意地がぶつかり合う、試合時間4時間30分の死闘だった。
試合後の阿部監督の一問一答は以下の通り。
――良く追いついた。
「そうだね。負けなかったのが大きいかな」
――丸が大きな働き。
「そうですね、大きかったですね。あの同点打がね」
――グリフィンの代え時は難しかった。
「そうだね。だけど、ちょっと反省しているのはゲッツーで流れが一気に変わったっていう雰囲気を感じたんでね。あの時に決断できなかったのは反省しています」
――坂本に当たりが出てきた。
「まあ、だけど…あとここっていう時にやってくれたら100点でしたけどね」
――高橋礼を最後に投入。
「いや、もう左打者がいないし、力勝負よりは打ちづらそうなのを選んだんだけどね。よく抑えてくれました」