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【レスリング】計量失格のインド選手「たぶん髪の毛をちょっと切っていた」金浜HCが目撃談 パリ五輪

スポニチアネックス 2024年8月8日 5時48分

 ◇パリ五輪第13日 レスリング(2024年8月7日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子50キロ級で21年東京五輪金メダルの須崎優衣(25=キッツ)が3位決定戦でウクライナ選手を下し、2大会連続メダルとなる銅メダルを獲得した。当初はこの日午前に敗者復活戦を戦う予定だったが、前日の1回戦で敗れた相手だったビネシュ・ビネシュ(インド)が計量失敗で失格となった影響で、3位決定戦に直行する異例の事態となった。

 このビネシュの当日計量の失敗シーンをつぶさに見ていたのが、日本女子の金浜良ヘッドコーチ(HC、57)だ。「朝の計量で失格するのを見ていた。(体重超過は)150グラムです」と明かした。

 同HCによると、この日の当日計量の締め切り時間は午前7時30分。通常なら数十分前には済ませるところだが、締め切りが迫ってもビネシュは計量に現れず、係員からしきりに名前を呼ばれていたという。すると残り5分、事態は動く。

 「走ってきて、(体重計に)乗ったんですけど、オーバーしてて、またいなくなった」。騒然とする計量現場。残り2分となって再び現れたビネシュは、「たぶん髪の毛をちょっと切っていた」と、3分前とは異なる風ぼうだったという。しかしそれだけでは当然150グラムは落ちず、あえなく失格に。「自分たちも“えっ”と思った」と話し、最終的に3位決定戦直行は場内の掲示板で確認したという。

 金浜HCによると、失格が決まってもインド代表関係者には“何とかなるだろう”との甘い見通しや、何らかの救済措置を取ってもらえるとの空気感があったという。実際に「昔はそういうのをよく見ていた。多少はあったかも知れない」と軽微な計量オーバーが救済されていたことをほのめかしたが、世は21世紀。「今は周りの目も審判も厳しい。世の中が違う。だからビシッとしっかりやった」と失格となった経緯を説明した。

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