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桂文珍 8月8日恒例独演会で貫禄のネタ3本「バイデンさん他人事と思われへん」も言い間違え一切なし!

スポニチアネックス 2024年8月8日 23時3分

 落語家の桂文珍が8月8日に42年続けている「吉例88 桂文珍独演会」を大阪・難波のなんばグランド花月(NGK)で行った。

 「ハハハと笑っていただける、明るく楽しい1日になればいいと思って8月8日に固定した」という文珍の恒例公演。冒頭では「78歳になりましたわ。バイデンさんのこと、他人事とは思われへんのです。言い間違えたりして」と、米次期大統領選から撤退した現大統領を例えに出して客席の笑いを誘ったが、ネタ3本を完璧に披露。デジタル時代に対応した笑いも散りばめ、若さあふれる話しっぷりで爆笑をとった。

 今年で芸歴55周年。11月24日には記念独演会を大阪フェスティバルホールで開催する。披露する3本はいずれも思い入れのあるネタ。落語家としての自信を深めた創作落語「老婆の休日」に、常に時代とリンクしている落語家であることを証明する創作ネタ「デジタル難民」。そして、桂米朝に稽古をつけてもらった古典「地獄八景亡者戯」。この日の終演後に11月の独演会に関する取材に応じた文珍は、集大成的な意味合いも込めた演目か?と報道陣に聞かれ「いや、きのう、きょうなったマネージャーが軽い感じで行きましょう、と言ったので、そう?という感じで決めました」と語って笑わせた。

 ただ「地獄八景―」は思い出深いネタ。「20数年前、米朝師匠に吉例88独演会に出てもらったときに稽古をつけてもらったんです」と振り返る。「最初は勘違いされて、地獄八景やるの?うーん?と言われたので、いや私がやりたいので、と言ったら、おまはんがやるんか、とおっしゃって。朝10時から夕方5時くらいまでみっちり稽古していただいた」と懐かしそうに語った。

 当日は「導入部分だけ舞台袖で見られて、そのまま帰られました。これなら大丈夫やな、と思ってくれはったんかもしれません」としみじみとした様子だった。

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