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レスリング・樋口黎 圧勝で2大会ぶり決勝進出!東京落選乗り越えたリオ銀メダリストが雪辱の金に王手

スポニチアネックス 2024年8月9日 1時22分

 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル57キロ級の樋口黎(28=ミキハウス)が8日、準決勝でアマン・アマン(インド)を下し、金メダル獲得に王手をかけた。樋口にとっては16年リオ大会に続く決勝進出。21年東京五輪落選の悔しさを糧にたどり着いた2度目も大舞台で。リオ五輪の雪辱を果たす。決勝は9日深夜開始予定。

 圧巻の準決勝だった。開始40秒すぎに一本背負いで4ポイントを先行すると、1分13秒で6―0と完全に試合を支配。世界一の片足タックルで第1ピリオド2分14秒、テクニカルスペリオリティー勝ちで決勝進出を決めた。試合を決めた直後には歓喜の雄叫びを上げた樋口。マットを下りた後は翌日の決勝に向けて厳しい減量があるため、コーチがインタビューを断る場面も。樋口は報道陣とスタンドの声援にお辞儀をしながら手を振り、足早に引き揚げた。

 1回戦は相手のイラン人選手が棄権したことで不戦勝、パリ初戦となった準々決勝は12ー2のテクニカルスペリオリティ-勝ちを収めて勝ち進んできた樋口。準決勝では2022年U23世界王者という強敵を迎えたが圧勝した。

 男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎は日体大の同期で、今も各々のスタイルで練習を行う間柄。盟友は今大会で東京五輪のリベンジを果たし、グレコ40年ぶりとなる金メダルを獲得した。文田に続く。決勝の舞台の厳しさを知る男は、体を研ぎ澄まし、フリースタイルにも必ず金メダルをもたらす。

 ◇樋口 黎(ひぐち・れい)1996年(平8)1月28日生まれ、大阪府出身の28歳。茨城・霞ケ浦高、日体大卒。日体大助手を経て21年からミキハウス所属。吹田市民レスリング教室で4歳から開始。高校時代はインターハイ2連覇、国体2連覇を達成し、15年に全日本選手権を初制覇。16年リオデジャネイロ五輪は銀メダル。21年東京五輪はアジア予選で計量失格。その後、世界最終予選で出場枠を獲得したものの、国内プレーオフで敗れ2大会連続出場を逃した。22年世界選手権では非五輪階級の61キロ級で初の世界一。家族は妻と1女。

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