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桜井つぐみ「今回が一番やりにくかった」霊長類最強女子を倒した難敵に「後半自分は強いので」逆転で金王手

スポニチアネックス 2024年8月9日 2時21分

 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子57キロ級の桜井つぐみ(22=育英大助手)が8日、準決勝で16年リオ五輪53キロ級金メダリストのヘレンルイーズ・マルーリス(32=米国)を10―4で下し、金メダル獲得に王手をかけた。メダル獲得を確定させた22歳世界女王が目指すはただ一つ。9日に行われる決勝でも、圧倒的な力を見せつける。決勝は9日深夜に行われる。

 過去2戦、失点なく勝利していた「吉田沙保里の五輪4連覇を阻んだマルーリス」にいきなり2ポイント先行を許す展開。しかし、焦らずに隙を突いた桜井が逆転の4ポイントを奪い第1ピリオドを終えた。第2ピリオドに入りギアチェンジ。背後を奪い、アンクルホールドからのローリングと連続得点で突き放した。8点リードの終盤にバックを取られるも冷静に守り抜き10―4で決勝進出を決めた。

 決勝進出を決め、少し表情を緩めスタンドで絶叫していた父に手を振った桜井は、マルーリスとの対戦について「ポイントは取られてしまったんですけど、そのあと修正することができて、最後は自分の持ち味である…後半自分は強いので、絶対取れるんだという気持ちで試合をやりました。何回もやってるので対策は練られるんですけど、今回が一番やりにくかったなという感じです」と冷静に振り返った。

 目指してきた金メダルまで、あと1勝。「明日は絶対勝つ気持ちを持って、1試合で全てを出し切って、絶対優勝できるように頑張ります」。再び表情を引き締めて引き揚げた。

 桜井の決勝進出で、日本女子勢の出場4階級連続メダルが確定した。ここまで尾崎と須崎が銅メダル獲得、藤波も決勝進出で銀メダル以上を確定させている。

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