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セーヌ川水質問題 選手に広まる“コカ・コーラ神話”「体内に入ったものを…」医師は効果疑問 米紙報道

スポニチアネックス 2024年8月9日 12時5分

 パリ五輪トライアスロンのスイム会場であるセーヌ川の水質が問題視されている中で、選手たちの間で“ある対策法”が話題となっていると米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が報じている。

 同紙の取材によると、オーストラリア代表のモエシャ・ジョンソンは「コカ・コーラの神話は本当です」とし「体内に入ったものを排出するために、競技後にコカ・コーラを飲みます」と証言。同様の“コカ・コーラ神話”を米国、ニュージーランド、イタリアの選手が話したというが、それが科学的に正しいかどうかは別問題だと報じている。

 米国消化器病学会の会長であるマリア・アブレウ博士は、同紙に「コカ・コーラは健康な胃よりも酸性度が低いので、感染防止への有効性は低いでしょう」と説明。続けて「若く、アスリートですから、彼らの胃酸は強力で健康的でしょう」と語った。

 セーヌ川を巡っては、開会式当日の7月26日から降った雨で水質が悪化。その影響でトライアスロン男子のレースが1日延期に。また、6日に予定されていたオープンウオーターの公式練習も水質が基準に達せず中止となっていた。

 生活排水が流れ込むセーヌ川は、1923年から遊泳が禁止となっていたが、パリ市は五輪へ向けて約14億ユーロ(約2200億円)を投入。水質改善に取り組んだ。

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