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南海トラフ注意情報 お盆の行動に専門家が助言「助かる確率、被害を減らすというところに結びつく」

スポニチアネックス 2024年8月9日 15時45分

 南海トラフ地震の評価検討会委員を務める名古屋大の山岡耕春名誉教授が9日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、今後警戒すべき点について解説した。

 8日の16時43分ごろに発生した日向灘を震源とするマグニチュード7・1の地震で、宮崎県日南市では震度6弱を観測した。気象庁は、南海トラフ巨大地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。

 南海トラフ大地震は、東海地区から近畿、四国、九州までの広い範囲が想定震源域とされている。山岡氏は「他の地域の地震の発生確率より明らかに高いことは間違いない」と、警鐘を鳴らした。

 お盆を前にした注意情報。お盆の予定について山岡氏は、「特に旅行することをやめて下さいということは言いません。もちろん“私は心配だから行きません”という人に、行けと強制はしません」とコメント。その上で、「旅行に行った先については、ハザードマップを見てみると。たとえば地震のハザードとか、いろんなハザードがあると確認しておいて、たとえば、そこが津波浸水域だとしたら、着いた後に避難経路を確認しておくと。仮に地震があったりしても、助かる確率、被害を減らすというところに結びつく」と助言した。

 あらためて巨大地震の注意情報について、「念のために出しておくということもあります。確率としては、この1週間に起きることはたぶんないだろうと」と、過度の恐怖心は必要ないとの認識を示した。一方で、「だけど、ひょっとしたら起きるかもしれないというのは心に留めて、普段の備えを再確認して下さい。心に留めておくことが大事」と呼びかけていた。

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