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WBC世界王者・中谷潤人が防衛戦有力の次戦へ走り込み開始 柔道金の一二三から刺激受け始動

スポニチアネックス 2024年8月9日 18時3分

 プロボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が9日、神奈川県相模原市内のゴルフ場で3泊4日の走り込み合宿を開始した。

 先月20日に指名挑戦者で同級1位のビンセント・アストロラビオ(27=フィリピン)を1回2分37秒KOで破り、初防衛を成功させたばかり。「(前回)ダメージがなかったので、より強さを求めて止まらずにいい状態で次につなげたい気持ち」と合宿の狙いを明かした。8日からはスパーリングも再開するなど「感覚を落とさないように、走り込んでいい状態をつくりたい」と早くも次戦へ気持ちを切り替えている。

 これまでWBA世界同級王者・井上拓真(28=大橋)との統一戦を希望してきた中谷。次戦について、この日も「希望は統一戦という気持ち」と明かしながら「(統一戦の)タイミングは来るときに来る。そこでいいパフォーマンスを出すことが大事。(統一戦でなくても)気が落ちることはないし集中してやっている」と気を引き締める。所属ジムの村野健会長も「興行のタイミングもあるし、次が統一戦かは分からない。ただ、前回ダメージもなかったので早い段階で次戦に臨みたい」と10月ごろに防衛戦となることが濃厚な次戦への見通しを明かす。

 中谷は前回の試合後は、7月の同興行に出場したWBO世界フライ級王者に輝いたアンソニー・オラスクアガ(25=米国)と京都観光などでリフレッシュ。地元のファンから声をかけられる機会があったことも明かし「たくさんの方に声をかけていただいた。喜んでもらえたならよかった」と笑みを広げた。

 開催中のパリ五輪では親交のある阿部一二三(26)が柔道男子66キロ級で連覇を達成。テレビ観戦していた中谷は試合後に「おめでとう」とメールを送ったといい「いい刺激になりました」と次戦への力に変える。先月末には米興行王手トップランク社とプロモート契約を締結。今後は試合前恒例の米国合宿も行う予定で「ありがたい環境。試合でのいい動きにつなげたい」とさらなる飛躍を誓う。

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