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巨人ドラ5又木「役割を果たせず、申し訳ない」 プロ3度目先発も初回5失点KO 連続四球から2発被弾

スポニチアネックス 2024年8月9日 18時54分

 ◇セ・リーグ 巨人―中日(2024年8月9日 バンテリンD)

 巨人のドラフト5位ルーキー左腕、又木鉄平投手(25=日本生命)が9日に出場選手登録され、同日の中日戦(バンテリンD)で47日ぶり、プロ3度目の先発登板。だが、初回に3ラン、2ランと2本塁打を浴びて1回4安打5失点KOされた。

 前回に続いて岸田とバッテリーを組んでマウンドへ。だが、課題の制球難をいきなり露呈した。

 1番・岡林は初球ファウルのあと、4球連続ボールで四球。2番・福永にも初球ボールで、ここで一走・岡林をけん制球で刺して(記録は盗塁死)1死走者なしとなったが、結局、福永へはストレートの四球。3番・カリステに一、二塁間を抜かれて1死一、二塁としたところで、4番・細川に初球の真ん中低め直球を左中間スタンド中段に運ばれた。

 細川は先制の15号3ラン。5番・石川昂には左翼線二塁打とされ、6番・村松は遊ゴロに打ち取ったものの、又木は7番・木下に対してもストライクが入らず。2球連続ボールとなった時点で捕手の岸田は三塁側ベンチに視線を走らせた。

 だが、3ボール1ストライクから真ん中付近へ入った直球を再び左中間スタンドへ運ばれ、今度は2号2ラン被弾。8番・田中を右飛に打ち取って何とかこの回を終えた。

 ストライクが入らないだけでなく、明らかなボール球が多く、ベンチの阿部慎之助監督(45)は1番・岡林に四球を与えた時から厳しい表情。直後の2回、打線が大城卓、岸田の安打で2死一、二塁として又木に打順が回ると、阿部監督は代打・オコエを起用して又木は初回KOとなった。

 なお、オコエも中前打で続いて2死満塁としたが、1番・丸が二ゴロに倒れて得点はならず。2回からは2番手として高橋礼がマウンドに上がった。

 又木の投球内容は1回で打者8人に対して28球を投げ、4安打5失点。奪三振はなく、与えた四球は2つ、直球の最速は145キロだった。

 プロ初登板初先発となった6月1日の西武戦(ベルーナD)では小林とバッテリーを組み、6回で6四球を与えながらも2安打無失点と粘りの投球を披露。勝利投手の権利を得て降板した。

 巨人の新人投手が初登板で勝利投手になれば昨年5月21日中日戦(東京D)の松井颯以来15人目で、左腕では2019年4月4日阪神戦(東京D)の高橋優貴以来5年ぶりとなるところだったが、チームは9回に逆転サヨナラ負けを喫して初登板勝利が消滅。

 プロ2度目の先発となった6月23日のヤクルト戦(東京D)では岸田とのバッテリーで、初回、1番・西川の痛烈なピッチャー返しが右上腕部付近を直撃するアクシデントに見舞われながら力投したが、4回途中5安打2失点で降板してプロ初勝利を逃した。この時は予告先発投手だった菅野智之投手(34)が腰痛のため当日に登板回避。急きょ上がった先発マウンドだった。

 ▼又木 先発として役割を果たせず、チームに申し訳ないです。

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