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【レスリング】4連覇のエッセンス伝えてきた伊調馨 的確な助言で藤波をサポート

スポニチアネックス 2024年8月10日 4時3分

 ◇パリ五輪第14日 レスリング(2024年8月8日 シャンドマルス・アリーナ)

 その存在や的確な助言で藤波をサポートしたのが、日本唯一の五輪4連覇を達成した伊調馨(40=ALSOK)だ。日体大の外部コーチを務め、練習相手と指導を並行して務める。「向上心がある子で昔から進化を止めない。まだまだ強くなっている」と成長に目を細める。

 初めてスパーリングを行ったのは、藤波がまだ高校生の頃で「ボロボロの、ボコボコにされた」(藤波)。22年4月の入学後も技術練習や部分練習、取り合いや1分間のスパーリングなどを重ねる。その後には必ず感想戦を実施。2人で練習を振り返り、技術や場面ごとの対応などを事細かに助言する。「“あれはなんやったんですか?”と聞き合ったり、練習をして実際に感じたことをそのまま言ってくれるのでありがたい」と藤波に感謝されるほど、4連覇のエッセンスを惜しみなく伝えてきた。

 大幅な減量が伴う53キロ級は、パリ五輪が最後になるとみられる藤波。普段から節制する姿を見ており、伊調は「本当に我慢強い子」と感心する。「パリが終わったら、馨さん行きつけの居酒屋に一緒に行きたいと言ってました(笑い)」。昨年11月に20歳の誕生日を迎えた後も、飲酒を控えていた新女王と祝杯を挙げるのを楽しみにして日本で待っている。

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