◇パリ五輪第15日 ブレイキン(2024年8月9日 コンコルド広場)
パリ五輪唯一の新競技ブレイキンは女子準々決勝を行い、福島あゆみ(41=ダンサー名・AYUMI)はオランダ人ダンサー・インディアデウィ・サルトジョー(18=ダンサー名INDIA)に敗れ、メダル獲得はならなかった。
1次リーグ初戦の第1ラウンドは熟練の脚さばきで会場を魅了。第2ラウンドもベテランらしく手数の多さを見せたが、力強いムーブを見せたウクライナ人ダンサーの評価も高く、初戦は1-1となった。
第2戦は第1ラウンドでAYUMIのオリジナルムーブで拭き掃除する姿から編み出した「ぞうきん」を披露するも、このラウンドはウクライナ人ダンサーが先取。第2ラウンドは取り返し、1-1とした。
3位から逆転での決勝トーナメント進出を目指した第3戦は地元フランス人ダンサーと激突。細かくも洗練された動きで第1ラウンドを先取すると、第2ラウンドも奪い2-0とした。AYUMIはD組2位で準々決勝進出を決めた。3位とは1票差の接戦だった。
準々決勝もオリジナリティーあふれるダンスで魅了。しかし、力強いパワームーブを披露した相手に票が集まり、ここで涙をのむ形となった。
夏季五輪の日本女子最年長金メダルは04年アテネ大会ソフトボールの宇津木麗華で41歳82日。個人種目では16年リオデジャネイロ大会レスリングで伊調馨が32歳66日で獲得している。AYUMIが金メダルを獲得すれば、41歳48日で従来の記録を大幅に更新していた。
激闘を終えた後は左膝を負傷していたことを明かし、「すごい楽しめましたけど、最後は。でもやりきれない気持ちなので、また次に向けて頑張ります」と宣言。「自分のダンスもっと磨こうかなと思っております」と言葉に力を込めた。