◇第106回全国高校野球選手権大会第4日・1回戦 宮崎商3-4中京大中京(2024年8月10日 甲子園)
3年ぶり6回目の出場となった宮崎商は中京大中京(愛知)に逆転負けし、初戦で姿を消し、宮崎県勢の令和初勝利はならなかった。
4回に失策もあり、2点を先制されたが6回、先頭・甲斐夢都(3年)が中前打でチャンスメークすると、1死二、三塁から6番・日高有希也(2年)が中犠飛。なおも2死二塁から7番・小倉侑大(3年)の中越え適時三塁打で同点に追いついた。
2-2の7回には2死三塁から4番・上山純平(3年)の左前適時打で勝ち越しに成功した。
ところが直後の7回、相手4番・杉浦、5番・仲に連続適時打を浴びて逆転を許すと、打線も反撃できなかった。
3年前の2021年は智弁和歌山との初戦を前に、チーム内で新型コロナがまん延した影響で不戦敗。戦わずして甲子園を去った。
聖地でプレーできなかった先輩たちの無念を晴らすように全力プレーを見せ、一時はリードしたものの史上最多7度の夏優勝を誇る強豪の前に涙をのんだ。
8日には震度6弱の地震が地元を襲った。主将の谷口真(3年)が「宮崎県が大変なことが起こっている中、甲子園で試合ができるので本当に幸せだと思います。自分たちのハツラツとしたプレーで宮崎を明るく盛り上げたいです」と誓った通り、躍動したがあと一歩、及ばなかった。
今大会、有田工(佐賀)、興南(沖縄)、明豊(大分)に続き、九州・沖縄勢4校目の初戦敗退となった。