東京五輪卓球混合ダブルス金メダリストの水谷隼氏(35)が10日、スポーツキャスターを務める日本テレビ「ズームイン!!サタデー」(土曜前5・30)に出演。パリから中継で、惜しくも銅メダルを逃した卓球男子団体について自身の思いを語った。
卓球男子団体戦は9日、3位決定戦で開催国・フランスと激突した。約3時間に及ぶ死闘の末に2―3で敗れ、銅メダルに届かず。16年リオ銀、21年東京五輪銅に続く3大会連続の表彰台はならなかった。
客席で激闘を見守った水谷氏は「本当に悔しいですね。この3年間選手たちが努力してきた姿を目の前で見てきたので最後1本というのが遠くてオリンピックの怖さというのを知りました」と悔しい表情を浮かべた。
それでもエースとして奮闘し続けた張本智和(智和企画)について「最後の1本まで諦めずプレーしていて、エースとしての意地を感じました」と称賛した。
そのうえで「今回は逆転負けが多くて選手たちにとっては一生忘れられない悔しい日になったと思います。そして大きな傷が心に残ったと思います。これから練習していく中でその傷がどんどん疼いてくると思うんですね。あのときこういうプレーしておけばよかったな…と後悔を感じる毎日になると思います」。一方で「でも半年後とか1年後、今だったらこういうプレーができる、こういうプレーをしたいという気持ちに変わると思う。そうなったら初めてメダリストになれる選手に育ったと僕は感じる」と力強くコメントした。
そして「これから4年間は本当に苦しくてつらくて大変な日々が続くと思うんですけど、ロサンゼルスでは絶対にメダルを獲って僕の首にメダルをかけてほしいなと思いました!」と笑顔で呼びかけた。
水谷氏の元アスリートならではのコメントにSNS上では「いいこと言うやんか~」「金メダルを取った水谷さんにしか言えない事ですね」「励ましと喝、水谷さんだからこそどちらも出来て、選手さん達も素直に受け入れられるはず」「コメント刺さるわ~」などの声が上がった。