◇パリ五輪第16日 男子マラソン(2024年8月10日 パリ市庁舎―アンバリッド(廃兵院)の42.195キロ)
男子マラソンが行われ、大迫傑(33=ナイキ)は2時間9分25秒で日本勢2番手の13位だった。赤崎暁(26=九電工)が2時間7分32秒で日本勢トップの6位に入った。
大迫は序盤、集団の中でレースを進め、20キロ地点は8番手、中間点はトップと9秒差の10番手で通過。その後は第2集団の前方にいたが、28キロからの上り坂を前に後退して優勝争いから脱落した。それでも「非常にタフなレースだったけど、最後まで諦めずにしっかり走れたのはよかった。ちょっと登りで力を使い切ってしまったが、最後まで頑張ろうと走りました」と振り返った。
レース後の大迫との主な一問一答は以下のとおり。
――振り返って
「坂の多い難しいコースだったと思うけど、最後まで諦めずに走り切れたことはよかったと思いますし。一方で、上を目指していたという意味で言うと悔しさも残る。東京五輪からの3年間、妥協なくやってこられた達成感と、もっともっと前にいきたいなというこれからの課題が見つかったレースだったと思います」
――五輪のマラソン
「欧州の方はすごく好きだと思うけど、そういうこともあり、多くの方に応援していただいた。東京以上に、声援があって、最後の1キロ、2キロを諦めずに走れた。後押しになったのかなと思います」
――楽しさはあった?
「楽しさはないけど、集中するポイントがあったという意味で。レースが動くのが見ている側として、注目ポイントは多かったんじゃないかなと思います。
順位はついてこなかったけど、それなりに達成感はありますし。ここからまた、諦めずに引き続き、トレーニングをしっかりしていきたい」
――この経験をどう生かす
「マラソン競技、まだまだこれからだと思うので。自分自身と向き合いながらやっていきたい」
――東京五輪の時に、後に続く選手にメッセージを残した。走りを見て?
「こうやって入賞だったりとか、今回、そこまで悪くなかったと思うんですけど。そうやってベースを上げていくことで、いずれメダルのチャンスもあると思うので」
――これからに向けて
「まだまだ僕自身、引っ張っていけるというか、戦える気持ちがあるので」