◇パリ五輪第16日 男子マラソン(2024年8月10日 パリ市庁舎─アンバリッド(廃兵院)の42・195キロ)
男子マラソンが行われ、赤崎暁(26=九電工)が、2時間7分32秒の自己ベストをマークして日本勢トップの6位に入った。
「ちょ~楽しかったっす。もう最高です!入賞できたことがうれしかったっす。いや、もう今までほんっと一番最高でした。最高な一日だった」
1924年以来、100年ぶりにパリで開催された夢舞台。100年前にパリを駆けたのが、「日本マラソンの父」とも呼ばれ、箱根駅伝の開催にも尽力した金栗四三さんだ。
金栗さんはパリで途中棄権。あれから100年。金栗さんと同じ熊本県出身の赤崎が、金栗さんがたどり着けなかったゴールを笑顔で迎えた。
「今回の目標は最低限ゴールしようと思っていた。完走できてよかった」
大会前の自己ベスト2時間9分1秒は出場81選手中、75番目。夢舞台で大躍進した26歳には、明るい未来が広がっている。