◇セ・リーグ DeNA14―4ヤクルト（2024年8月10日 横浜）
ヤクルトが今季ワーストの14失点でDeNAに大敗を喫し、チームの借金は今季ワーストを更新する15に膨れ上がった。
序盤で早々と勝負が決した。先発・高橋は立ち上がりから制球が定まらず、初回1死一塁から3者連続四死球で早々と先制を許と、この回だけで3失点。2回も1死二塁から桑原、梶原、佐野に3連打を浴びて2失点。オースティンは空振り三振に打ち取ったが、続く宮崎を申告敬遠で歩かせたところで交代を命じられた。
2番手・ロドリゲスも相手に傾いた流れを止められず、代わってすぐに牧に左翼線への2点適時打を浴びた。高橋は6安打4四死球で今季ワーストタイの7失点。前回登板（3日・巨人戦）も4回0/3を7失点と炎上しており、2試合続けての背信投球となった。
中盤以降もリリーフ陣が失点を重ね、今季ワーストの14失点。打線は小刻みに4点を奪って意地を見せたが、焼け石に水だった。
高橋の不甲斐ない投球に高津監督も怒り心頭で「ミーティングもして、スコアラーを中心に投手コーチもバッテリーコーチもこうやってやっていこうとかって言うんだけど。その前に構えたところにこないので。構えたところに投げるとか、ストライクゾーンに投げるとかというミーティングをやった方がいいんじゃないかと思って試合を見ていた。一生懸命やっているんだろうけど、何かズレてるよね」と手厳しかった。
今季はここまで3勝7敗と黒星が先行しており、好不調の波をなくすことができないでいる。「練習から見直さなきゃいけないでしょうね。頭の中も技術的なことも配球も。いろんなことを見つめ直さないと、同じことの繰り返しなので。反省はしていると思うけど、しっかり結果につながる練習と反省をしてほしいですね」と指揮官。この日は9連戦のちょうど折り返し地点。過酷な“真夏の9連戦”は、これで2勝3敗となった。