◇パリ五輪第16日 卓球(2024年8月10日 パリ南アリーナ)
女子団体戦の決勝が行われ、日本は中国に0―3で敗れて銀メダルとなった。悲願の金メダルには届かなかったが、12年ロンドン銀、16年リオ銅、21年東京銀に続く4大会連続表彰台となった。
第1試合のダブルスは早田ひな(24=日本生命)張本美和(16=木下グループ)のペアで、陳夢・王曼〓組に立ち向かったが、2―3激闘の末に敗れたことが響いた。最終第5ゲーム、9―5とリードしながら痛恨の逆転負けだった。
第2試合のシングルスは世界12位の平野美宇(木下グループ)が、同1位の孫穎莎と対戦。第1ゲームは7―1と大量リードを奪いながら、追い上げられた。10―9と先にゲームポイントを握ったものの、11―13で落とすと、そのまま孫に0―3と押し切られた。
早田が「自分たちが持っているものは最大限出すことができた。最後、自分が先輩として足を引っ張ってしまった。あそこからが中国の強さだと思う」と言えば、平野も「最後の1点だったり、5ゲームで勝つまでには至らなかった。層の厚さを感じた」と振り返った。
終盤になればなるほど得点の重みは増す。第3試合のシングルスで世界3位の王と対戦した同8位の張本は、第1ゲームで6度目ゲームポイントを取り切り、14―12でモノにした。その後は王の逆襲に屈したものの、16歳がパリに大きな足跡を刻んだ。