◇パリ五輪第16日 ブレイキン(2024年8月10日 コンコルド広場)
パリ五輪唯一の新競技ブレイキンは男子1次リーグが行われ、A組の金メダル候補・半井重幸(22=ダンサー名・SHIGEKIX)が同組2位で準々決勝進出を決めた。同じくA組の大能寛飛(19=ダンサー名・HIRO10)は予選敗退に終わった。
SHIGEKIXは初戦で米国のビクトーバーヌーデス・モンタルボ(ダンサー名・VICTOR)と対戦。第1ラウンドは華麗なトップロックで会場の心をつかむと、ダイナミックなパワームーブを披露し大歓声を浴びた。このラウンドを獲得すると、第2ラウンドも音楽に合わせたフリーズなど緩急をつけたダンスを披露したが、米国のエースも力を見せて1-1で分け合った。
第2戦はHIRO10との日本人対決が実現。第1ラウンドはSHIGEKIXが先に仕掛けると、音ハメからのフリーズを完璧に決めた。続くHIRO10は強みのパワームーブを発揮。持てる技術を駆使した技の応酬に会場のコンコルド広場のバイブスは最高潮に達した。この試合は完成度、音楽性が高く評価されたSHIGEKIXが2-0で制した。
第3戦は中国人ダンサー・LITHE-INGと対戦。華麗なフットワークからパワームーブにつなげて相手を圧倒。第1ラウンドは全審判がSHIGEKIXに投票した。第2ラウンドも勢いのある回転技などを駆使したもののやや体勢を崩した場面もあり、このラウンドは相手が奪取。1次リーグ最終戦は1-1となった。