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ドジャース・大谷 35号単独トップ!打順も打率も1番 13連戦初戦で連敗ストップに貢献

スポニチアネックス 2024年8月11日 1時31分

 ◇ナ・リーグ ドジャース9―5パイレーツ(2024年8月9日 ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、本拠地でのパイレーツ戦に「1番・DH」で出場。3回、3試合ぶりの中越え35号2ランを放った。本塁打は試合前に並ばれたブレーブスのマルセル・オズナ外野手(33)に再び1本差とし、試合のなかった前日2位に落ちた打率も1毛差で単独トップに浮上。間もなく復帰するムーキー・ベッツ内野手(31)の合流後も、1番を任されることになった。

 確信歩きから、ゆっくり走り出した。バックスクリーンへ448フィート(約136.5メートル)、打球速度113.9マイル(約183.3キロ)の豪快な35号2ラン。大谷は一塁を蹴り、左翼後方のブルペンへ右手人さし指を掲げた。

 1―0の3回1死一塁。初回にオール直球で3球三振だったケラーの、4球目のスライダーをすくい上げた。「あんなボールの飛び方は、見たことがない。バリー・ボンズは史上最高の打者かもしれないが、翔平の痛烈な打球は他とは違う。信じられない」とデーブ・ロバーツ監督。同僚でもあったメジャー最多通算762発のレジェンド以上と称えた。「アラムナイ(卒業生)・ウイークエンド」と称され、レジェンドOBも集結した一戦。ド軍一筋12年でサイ・ヤング賞3度、ワールドシリーズMVP2度など通算165勝の左腕サンディ・コーファックス氏も、立ち上がって拍手を送った衝撃的一発だった。

 休養日の前日、パドレスのアラエスに抜かれた打率は1安打2打点で.3018とし、1毛差で本塁打とともに再びリーグ単独トップに。首位打者のライバルは左手親指じん帯断裂も判明した。

 打順も1番で継続する。左手骨折のベッツが12日(日本時間13日)のブルワーズ戦で復帰するが指揮官は「翔平には1球目から試合を変えられる能力がある」と説明。不動の1番だったベッツを「2番・右翼」とし、今季1番で17盗塁、出塁率.392、早くも16本塁打の大谷を先頭に据え勝負の夏に向かう。

 今季最長タイの13連戦初戦で連敗ストップに貢献。10日(同11日)は最速164キロの剛腕新人・スキーンズとの再戦を迎える。6月5日の初対戦は100.1マイル(約161.1キロ)をバックスクリーン弾。「素晴らしいボール。スピードよりアングルやリリースポイントが特徴的」と語っていた大谷が、世紀の対決第2Rへ弾みをつけた。(奥田秀樹通信員)

 ≪球団5番目113試合目で到達≫大谷が113試合目で35本塁打。球団では55年のD・スナイダーの96試合、ベリンジャー(現カブス)の17年の105試合、19年の106試合、00年のG・シェフィールドの107試合に次ぐ5番目の早さだった。また、440フィート(約134.1メートル)以上の本塁打は今季11本目。同一シーズンでは17年のマーリンズ・スタントン(現ヤンキース)が最多の18本、大谷は23年に2位タイの12度をマークしており、自己最多にあと1となった。

 ≪先発右腕要望に援護弾で応えた≫右腕フラーティが6回途中4失点も、タイガースからトレード加入後2連勝。ドジャースタジアム近隣で育った地元出身右腕は、応援に駆けつけた家族の前で本拠地初勝利を手にした。大谷の援護弾には「数日前に翔平に“何か見せてよ”と言っていたらホームランを打ってくれた。とてもうれしいよ」と笑顔だった。

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