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レスリング・清岡幸大郎 金メダル王手!雄叫び逆転勝ち 日本のパリ五輪全16日間メダル獲得決めた

スポニチアネックス 2024年8月11日 1時27分

 ◇パリ五輪第16日 レスリング(2024年8月10日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎(23=三恵海運)が10日、準決勝進出でトゥルガ・トゥムルオチル(モンゴル)を5―1で下し、決勝進出を決めた。清岡の結果により、日本はメダルが授与される今大会全16日間でのメダル獲得が確定的に。決勝は翌11日。清岡が減量を乗り越え、大会最終日に金メダルで花を添える。

 気迫みなぎる表情で初五輪のマットに上がった清岡は、相手に何もさせず攻め続けテクニカルスペリオリティー勝ちと最高の滑り出し。続くパリ2戦目となった準々決勝では6点を先行も、第2ピリオドで2点差まで追い上げられる苦しい展開。最後は会場もビックリのアクロバティクな動きで相手の攻撃を交わし8―6で逃げ切った。

 そして、幼なじみの桜井も上がった五輪の決勝のマットを目指し、気合十分で挑んだ準決勝でも第1シードを撃破してきたモンゴルの難敵を見事に撃破。第1ピリオドは0―1だったが、第2ピリオド開始1分、高速タックルから連続得点。一気に5ポイントを奪い逆転勝利を飾った。決勝進出を決めた瞬間、「おっしゃーっ!」と歓喜の雄叫び。アジア王者を倒し、初五輪でメダル獲得を確定させた。

 試合後、清岡は「なかなか相手のペースから自分のペースにすることができなくて(第1ピリオドは)どうしようかな、という感じだったんですけど、セコンドに戻った時にコーチがしっかり的確なアドバイス…外から見て自分がするべきことを教えてくれたので、後半はそれを実行したことでしっかり勝ち切れたのかなと思います。(初めての五輪の雰囲気は)お祭りですね、凄く楽しいです。しっかり明日の決勝に向けて準備してやってきたことを出すだけ。こっからもう一度減量があるので。しっかりそこも調整して万全の状態で決勝に臨みたいと思います」とすがすがしい表情で語った。

 母親同士が同僚だった縁で、3歳で女子57キロ級代表の桜井つぐみの父・優史氏が立ち上げた高知クラブで競技を開始した清岡。その同学年の幼なじみとして高知でともに闘い続けてきた桜井が前日に金メダルを獲得した。金メダルの日下、桜井、そして曽我部の「チーム四国」とともに臨んだ初五輪。決勝は競技最終日で閉会式も行われる11日。日下、桜井に続き「チーム四国」3人目の金メダルを必ずつかみ取り、日本男子レスリングの有終の美を飾る。

 ◇清岡 幸大郎(きよおか・こうたろう)2001年(平13)4月12日生まれ、高知県出身の23歳。高知南高、日体大を経て、今年4月から三恵海運所属。母親同士が同僚だった縁で、3歳で女子57キロ級代表の桜井つぐみの父・優史氏が立ち上げた高知クラブで競技を開始。小中学校時代から全国大会で結果を残し、昨年12月の全日本選手権準決勝で東京五輪王者の乙黒拓斗を6―6の内容差で破るなどして初優勝。今年4月のアジア最終予選でパリ五輪出場権を獲得した。

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