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【サッカー女子】ロッドマンら強力3トップ躍動!米国 ヘイズ監督就任から10戦無敗で五輪女王返り咲く

スポニチアネックス 2024年8月11日 4時56分

 ◇パリ五輪第16日 サッカー女子決勝 米国1―0ブラジル(2024年8月10日 フランス競技場)

 パリ五輪サッカー女子は10日に決勝戦が行われ、世界ランク5位の米国が同9位ブラジルに1―0で勝利。12年ロンドン大会以来12年ぶり、記録更新となる史上最多5度目の金メダルを獲得。ブラジルとの五輪決勝は04年アテネ、08年北京大会に続き3度目で3連勝となった。一方、ブラジルはまたも米国に敗れ3度目の銀メダルに終わった。

 米国は開幕から無傷6連勝で3大会ぶりの金メダル獲得。6試合で12得点2失点と安定感抜群の戦いぶりを披露。特に準々決勝日本戦(○1―0)、準決勝ドイツ戦(○1―0)、決勝ブラジル戦(○1―0)と決勝トーナメントでは無失点。日本戦とドイツ戦は延長戦までもつれる激戦を制し頂点へと登り詰めた。

 昨年の女子W杯ではまさかの16強敗退。19年フランスW杯以来“世界タイトル”からは遠ざかっていたが、堂々の「女王」返り咲き。躍進のきっかけとなったのは今年5月、英国人エマ・ヘイズ氏の新監督就任。ヘイズ新監督は現役時代にアーセナル女子チームのアカデミーでプレーし、指導者に転身後は米国女子リーグなどでキャリアを積んだ。12年から24年5月まで率いたチェルシー女子チームでは7度のリーグ優勝に加え、FA杯を5回、リーグ杯を2回制覇。20ー21シーズンには女子欧州チャンピオンズリーグ(CL)で準優勝に導く手腕を発揮した。

 そんなヘイズ新監督就任以降は今大会を含め10試合で9勝1分け。新政権となってからは一度も負けないまま五輪女王に輝いた。特に躍動したのは全6試合に先発出場したFWロッドマン、FWスワンソン、FWスミスの強力3トップ。日本戦で決勝ゴールを奪ったFWロッドマンは3得点1アシスト。決勝で金メダルに導くゴールを決めたFWスワンソンは4得点2アシスト。FWスミスは3得点2アシストと、チームの得点ほぼ全てに関与する活躍だった。

 また、3人はそれぞれピッチ外でも注目の的。ロッドマンはNBAのシカゴ・ブルズなどでプレーしたデニス・ロッドマン氏の娘として知られ、スワンソンはMLBシカゴ・カブスで活躍する遊撃手ダンスビー・スワンソンの妻。スミスはNFLアリゾナ・カーディナルスでプレーするWRマイケル・ウィルソンの婚約者という話題性においても“抜群の存在感”を放った。

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