レッドソックスの吉田正尚外野手（31）は10日（日本時間11日）、ホームでのアストロズ戦に「3番・DH」で先発出場する。
吉田は7日（同8日）までのロイヤルズとの3連戦では14打数8安打1本塁打と大爆発。しかし、9日（同10日）の同カードでは3打数無安打に終わり、2点を追った7回二死1、3塁、左腕投手に対したところで右の代打と交代した。
この日の試合前、そのイニングでは合計4人の代打を出す“代打攻勢”をかけたことに関してコーラ監督に質問が飛んだ。
吉田に代えて右打者のジャンセンを起用し、相手が右投手をつぎ込むと“代打の代打”としてバルデスを出した采配を、「左投手に対して右打者を出した。背後にはラフィー（デバース）が控えており、右投手が出てきたらバルディ（バルデス）、ラフィーと対戦する。バルディは四球を選び、満塁で主砲を迎えるという流れになった」と説明。結果的に二死満塁でデバースが三振に倒れたものの、プロセスは想定通りだったと強調した。
「私たちは全試合が最後のゲームであるかのようにプレーするということ。残りのシーズン中は積極的にいく。ベンチにもいい選手はいる」とコーラ監督。実際にチーム打率ではア・リーグ首位という層の厚さがレッドソックスの長所であり、好調の吉田に代打が出されるケースは今後もあるかもしれない。
逆転でのプレーオフ進出を目指すチームに貢献すべく、与えられた機会の中で結果を出していくしかない。（ボストン・杉浦大介通信員）