◇パリ五輪第16日 バスケットボール男子・決勝 米国98ー87フランス(2024年8月10日 ベルシー・アリーナ)
男子バスケットボール決勝戦で米国(世界ランク1位)は開催国フランス(同9位)と対戦。レブロン・ジェームズ(レイカーズ)、ケビン・デュラント(サンズ)、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)が2桁得点の躍動などで98ー87で勝利。5連覇となる金メダルを獲得した。
“絶対王者”米国は5大会連続金メダルへレブロン、カリー、デュラントと近代NBAを引っ張ってきた3人が初めて五輪で揃う現代版ドリームチームを結成。代表12選手の平均年俸は約68億円。
全世界に衝撃を与えたマイケル・ジョーダン、ラリー・バード、マジック・ジョンソンなどが名を連ねた92年バルセロナ五輪よりも最強チームという呼び声もある。
ドリームチームは無傷のまま迎えた完全アウエーの決勝戦。レブロン、カリー、デュラント、ジョエル・エンビード(76ers)、デビン・ブッカー(サンズ)の5人が先発出場。
第1Qからデュラントがフランク・ニリキナ(パルチザン)に反則で止められると、鋭い形相でにらみつけた。さらにレブロンが残り7分30秒に豪快なブロックを決めると、相手を威嚇するほど気合いを見せていた。接戦の展開の中で、ブッカーが7得点、途中出場のアンソニー・エドワーズ(ウルブズ)が6得点を記録するなど20―15とリードして終えた。
第2Qにはフランスの反撃で残り7分10秒に一度は逆転を許しながらも、ブッカーとカリーの3Pシュート連発で再びリードした。その後はレブロンが3点プレーを成立させるなどリードを広げて、49―41で前半を折り返した。
第3Qもデュラントのジャンプシュートを口火に、カリーが2本の3Pシュートを決めて、レブロンも豪快なダンクを叩き込むなど勝ち越しを許さず。
最終クオーターには一時3点差まで迫られたが、カリーの4連発3Pシュートで相手を黙らせて5連覇となる通算17度目の金メダルを獲得。そしてデュラントは男子バスケットボール史上初4つ目の金メダルを獲得する選手となった。
試合後にカリーはうずくまりながら喜びの涙を流す場面もあった。
チームトップは8本の3Pシュートを決めたカリーの24得点。レブロンも14得点10リバウンドのダブルダブル。デュラントも15得点をマークした。