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女子マラソンVのハッサン ザトペック以来の1大会長距離3種目メダル獲得 2位が妨害行為訴えるも却下

スポニチアネックス 2024年8月11日 19時59分

 ◇パリ五輪最終日 女子マラソン(2024年8月11日 パリ市庁舎─アンバリッド(廃兵院)の42・195キロ)

 女子マラソンは世界歴代2位の記録を持つシファン・ハッサン(31=オランダ)が五輪新記録の2時間22分55秒で金メダルに輝いた。ハッサンは21年東京五輪ではトラック種目の5000メートルと1万メートルで2冠に輝いており、3種目での金メダル獲得。今大会も5000メートルと1万メートルで銅メダルを獲得しており、五輪1大会での長距離3種目でのメダル獲得は52年ヘルシンキ大会で男子マラソン、1万メートル、5000メートルの3冠に輝いたエミール・ザトペック(チェコスロバキア)以来の快挙となった。

 ハッサンは9日に1万メートル決勝を走ってから34時間半後にマラソンをスタート。中盤で一度は遅れかけたものの先頭集団に追いついてレースを進め、最後のスプリント勝負では世界記録保持者ティギスト・アセファ(27=エチオピア)と肘がぶつかるほどの激闘を3秒差で制した。

 5000メートルの予選も含め3種目で計62.195キロを走った”超人”は「夢を見ているような気分です」とコメント。残り150メートルで月は話したラストは「これはただの100メートル走だ。頑張れ、シファン。あと1回。200メートルを走る人のように、ただ感じろ」と自身に言い聞かせながら走ったと明かした。

 2人の肘がぶつかった場面について、エチオピアチームは妨害行為があったとして抗議。映像ではアセファが先に2度妨害したあと、ハッサンが肘打ちしたように見え、抗議は却下された。

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