◇パリ五輪最終日 レスリング(2024年8月11日 シャンドマルス・アリーナ)
女子76キロ級の鏡優翔(22=サントリー)が11日、決勝でケネディアレクシス・ブレーデス(米国)を3―1で下し、金メダルに輝いた。日本女子レスリング界の歴史に新たな一ページを記す最重量級での快挙。これでパリ五輪の日本人選手が出場するメダルマッチは全て終了し、メダルラッシュに沸いた今大会を締める45個目のメダルを金色に染めた。
表彰台に上がる前に、涙が込み上げてきた。笑顔がトレードマークの日本レスリング界の“ひまわり”は、そのひまわりのピアスを着けて表彰台の一番高い所で喜びをかみしめた。
鏡との主な一問一答は以下の通り。
――今の気分は。
「最高です。幸せな気分です」
――メダルの感触はいかがですか。
「重たいですね。自分の階級より多分重いです」
――表彰式で涙。あの時の気持ちは。
「今までつらい思いをたくさんしてきたんですけど、それが報われたというか、今まで選択してきたことの答え合わせができたなって思って、涙が止まらなかったです」
――最重量級の歴史変えますね。
「変えちゃいました。ずっと成し遂げたいっていうか、誰も成し遂げたことないことをやろうって思ってて、それが今実現できて最高に いい気分です」
――おしゃれとか可愛いとか、今までにないようなレスラー像を大舞台で見せることができた。
「自分のあり方というか、いろんな強くなり方があるんじゃないかっていうのも、自分がこうやってカワイイで応援されたら頑張れるとか、いろいろおしゃれしながら切り替えて頑張ってやれば、それでも強くなれるっていうのを証明できたかなっていうのもありますし…そうですね。証明できたかなと思ってます」
――日本選手団の最後の金メダルで、目標の20個に乗せて大役を果たした。
「もしかしたらそうなるんじゃないかってずっと思ってて、まさかのなっちゃいました。意識していました。日本にいる時から目標の、例えば私の試合の前に19個で来たら最高だねっていう話をしてたら、本当にに来ちゃって、本当ににラッキーっていうか幸せです」
――清岡が獲った時は。
「はい、来たって思いました。本当に“キター”と思って、本当に持ってっちゃいました」
――今、一番やりたいことは。
「なんですかね…。いろんなことしたいことあるんですけど、まず、藤波選手とシャンパンを冷やして、今部屋にシャンパンを冷やしてあるので、乾杯します」
――閉会式は。
「暴れます。最終日でみんなはもう終わってはっちゃけてたのに、私だけはっちゃけられなかったので、閉会式ははっちゃけます」