Infoseek 楽天

北口さん、やったね!金メダル JAL入社以来サポートする谷美和さんが明かす秘話

スポニチアネックス 2024年8月12日 3時45分

 陸上女子やり投げの昨年世界選手権女王の北口榛花が65メートル80で金メダルを獲得した。20年のJAL入社以来、一貫してサポートし続けてきた同社人財戦略部の谷美和さんが北口とともに歩んだ日々を振り返った。

 北口さん、やったね!金メダル、本当に良かった。おめでとう、そして、お疲れさまでした。

 初めて会った日のことをよく覚えています。20年入社が決まった直後、19年6月の日本選手権。「来年度からよろしくお願いします。先輩たちに続いて頑張ります」と丁寧なあいさつを受けたことを覚えています。第一印象は凄くしっかりした選手。それは今も変わりません。

 入社直前にコロナ禍となり、困難に直面しました。拠点のチェコにある荷物はそのままで、遠征先のスペインから帰国。入社後、コロナ禍での練習場所の確保など、大変なことがいろいろありました。セケラク・コーチからチェコに戻るよう要請もあり「チェコに行きたい。いつになったら行けるかな」と相談がありましたが「まだまだ行けないよね」と2人で話したことも。東京五輪が1年延期になった時期も、アスリート社員たちは希望を捨てることなく前を向いていました。

 アスリート社員をサポートする立場ですが、北口さんとの思い出も尽きません。会社で研修の前日に「パソコンを必ず持って来て」と確認メールをしたのに、忘れたり…。「マウンテンバイクで練習をするように」と言われ、一緒に探した中で、最新モデルではなくトレーニングに必要なバイクが必要とのことで旧モデルを探したり…。昨年末には衣装選びから始まった紅白歌合戦の出演では、私も楽屋で新年を迎えました。

 そんな北口さんですが、絶対に世界一になると信じていました。東京五輪は準備が整わずに予選でケガをしてしまいましたが、その後も年間スケジュールは変えることなく自分のペースを貫きました。「甘ったれたことはしたくない」と言うように、彼女は必要なものは全てやってきました。

 昨年の世界選手権で有言実行の金メダルを獲った時は「やっぱり北口榛花は本当に凄い!」と思いました。もちろん今回もそうです。決して順風満帆ではありませんが、悩みやつらい思いをしてきた全てを乗り越え、この結果につながったのだと思います。(JAL社員)

この記事の関連ニュース