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五輪で史上初快挙の桑井亜乃さん「感極まって涙が出そうに」 ラグビー界初、選手→レフェリーで出場

スポニチアネックス 2024年8月12日 3時33分

 パリ五輪の7人制ラグビーで、レフェリーを務めた桑井亜乃さん(34)が、12日までに自身のインスタグラムを更新。思い出のパリ五輪を振り返った。

 国際統括団体ワールドラグビー(WR)によると、選手・レフェリーの双方で五輪に出場するのは、桑井さんが世界の男女通じて初めてだった。桑井さんは、大勢の支援者に感謝の意を伝えるとともに「自分自身が目指していた目標を皆さんに喜んでもらえることがめちゃくちゃ嬉しかったです」と喜びをつづった。

 ラグビー界史上初の快挙には「レフリーになってもオリンピックは私にとって特別な場所」と語り、「試合前には、おめでとうの一言をもらい感極まって涙が出そうになり、ここまで来られた道のりと喜んでくれた人の顔を思い浮かべながらグラウンドに向かいました」という。

 北海道出身の桑井さんは陸上の投てき種目の選手として活躍し、中京大卒業後に本格的にラグビーを開始。13年の香港セブンズで7人制代表初キャップを獲得し、7人制ラグビーが初採用された16年のリオデジャネイロ五輪代表にも選ばれ、地元ブラジル戦では日本女子として五輪初トライも決めた。セブンズでの通算キャップは32で、15人制でもキャップ1を獲得。東京五輪代表入りを逃した後の同年8月、現役引退とともにレフェリーへの転身を発表した。

 「レフリーをはじめて3年が経ち、たくさんの人に支えてもらいながらオリンピックの舞台にもう一度立つことが出来ました。私1人でここまで来られなかったし、心強い味方がたくさんいてくださったおかげで自分自身を強く持つことができた。色んなプレッシャーもあったけど、オリンピックと大好きなラグビーが私を成長させてくれました」。レフェリー仲間も含めて、改めて感謝の気持ちを表現した。

 今後については、7人制のみならず「次はリーグワンにチャレンジすることと、その先にあるのは15人制で世界にチャレンジすることかと思います。トップリーグ、リーグワンで女性がレフリーをしたことはまだありません。男子の試合を吹くことが今までどれだけ大変だったか理解しています。だからこそ、私は道をつくりたいと思っています」と、前人未踏の挑戦を決意。9月からはトレーニングも開始する予定だ。

 そのうえで「私の信条...強く美しく オリンピック独特な雰囲気、懐かしかったです! 最高の3日間でした」と投稿していた。

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