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救世主へ 楽天・田中将 初の長期離脱も「長い目で見ると、この時期は凄く自分にとって大きい」

スポニチアネックス 2024年8月12日 8時1分

 2軍調整中の楽天・田中将大投手が、今月7日に行われた富士大とのファーム練習試合で140日ぶりに実戦復帰を果たした。先発で22球を投げ、打者7人を相手に1回2安打2失点ながら「ホッとしました。内容はバラバラでいいとは言えないですけど、こういうステップを踏めて凄く大きな一歩になった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 昨年10月に右肘をクリーニング手術。オープン戦ではイニング、球数を徐々に増やしていったが、コンディションが整わず。ここまで実戦に入れていなかったが「前に進めると思ったから進んだ」と今回登板に至った経緯を明かした。

 田中将にとって、ここまでの長期離脱は初めてだ。それでも若手とともに汗を流す日々に「1年という短い期間で見れば、まだ(1軍の)ゲームでいけるという状態ではないですけど、長い目で見た時にこの時期っていうのは凄く自分にとっては大きいんじゃないかなと思う」と充実感を口にした。約10分間の取材対応の間には「いろいろな練習をする中で、まだまだこうしていったらやれるんじゃないか」「やっぱり自分は野球が好き。もっとうまくなってやるぞと思って日々やっています」「野球人生、まだまだ終わるつもりはない」と前向きな言葉が並んだ。

 13日には横須賀で行われるイースタン・リーグDeNA戦で、復帰後2試合目の登板に臨む予定だ。チームは今月6日からCS進出圏内の3位・日本ハム戦で今季初の同一カード3連敗を喫し、11日終了時点でその差を6ゲームに離された。シーズンは残り43試合と残された時間は多くはないが、復帰登板の映像を見た永井投手コーチも「彼にとっても我々にとっても本当に大きな一歩」と話し、今季中の1軍登板について「頑張ってほしいと思っている」とエールを送った。日米通算200勝まで残り3勝に迫っているレジェンドはチームの救世主となれるのだろうか。(記者コラム・花里 雄太)

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