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ド軍指揮官 得点圏で4度凡退の大谷翔平に注文「特定の状況では飛球で十分。本塁打を狙う必要はない」

スポニチアネックス 2024年8月12日 9時30分

 ◇ナ・リーグ ドジャース6―5パイレーツ(2024年8月11日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、本拠でのパイレーツ戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席で2試合ぶりの安打となる右翼線三塁打を放ったが、得点圏では4度凡退し6打数1安打で打率.298となった。試合はドジャースがタイブレーク方式に突入した延長10回に今季5度目のサヨナラ勝利を収めて3連勝とした。これで同率で並ぶ2位のパドレス、ダイヤモンドバックスとは3.5ゲーム差とした。

 延長10回1死一、二塁。大谷がこの日4度目の得点圏の打席となった第6打席は三飛に倒れたが、T・ヘルナンデスが大仕事を果たした。延長10回2死一、二塁から右前へサヨナラ打。2安打3打点の活躍を見せた主役は歓喜の輪でナインから手荒い祝福を受けた。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督は、得点圏で4度凡退した大谷の打撃について言及。2回、4回はいずれも犠飛を打てば追加点を奪えていただけに「得点圏に走者を置いて、打ち損じているように思う。動画を見て確認する必要があるが、得点するために少しスイングが大きくなっているように見える。特定の状況ではフライボールを打つだけで十分で、ホームランを狙う必要はない。だが今のところ、打てる球が来てもファウルになったり、打ち損じているのは、スイングに力が入りすぎているように思う。それについてはこれから見ていくが、彼には打点を挙げてほしい。そこは修正していく。必要な時にはスイングを少しコンパクトにしてほしい」と注文をつけた。

 初回は内角速球に差し込まれて遊飛。2―0の2回1死二、三塁の好機も詰まらされて浅い中飛で三塁走者は還れなかった。4―2の4回1死二、三塁でもの第3打席は、これまでの内角攻めから一転外角中心の攻めで追い込まれ、最後は再び内角の速球に詰まらされて一ゴロに倒れた。

 第4打席は4―2の6回2死走者なしの場面。3番手左腕ビークスに対してフルカウントと追い込まれたが、外角カットボールに態勢を崩されながらバットのヘッドを返して引っ張り込んで右翼線へ。外野を転々とする間に三塁へ到達し、今季5本目の三塁打とした。続くT・ヘルナンデスが四球でつないで一、三塁としたが、フリーマンが二ゴロに倒れて追加点は奪えなかった。

 試合はドジャース先発グラスノーが7回5安打2失点と2年連続2桁勝利となる10勝目の権利を持って降板。しかし、2番手左腕バンダがマカチェンに同点2ランを被弾し、試合は振り出しに戻った。

 大谷は8回1死二塁の好機で第5打席を迎えた。相手は7日のパドレス戦でメジャー今季最速となる105.1マイル(約169.1キロ)を記録した世界最速左腕チャプマン。初球は100マイル(160.9キロ)のシンカーを見逃すと、2球目のスライダーにタイミングを外されて遊飛に倒れた。続くT・ヘルナンデスも空振り三振に倒れて勝ち越し点は奪えなかった。

 8月は3本塁打こそ放っているが、ここまでの8試合で打率.182と低迷。前日の無安打で打率は.2997と3割台を切り、4月5日以来の打率2割台と復調が待たれる。

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