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【甲子園】広陵・中井監督が甲子園春夏通算40勝「ぶちうれしい」木内幸男、阪口慶三監督に並ぶ歴代7位

スポニチアネックス 2024年8月12日 10時24分

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第5日・2回戦 広陵2―1熊本工(2024年8月12日 甲子園)

 広陵が逆転勝利を収め、中井哲之監督(62)が甲子園春夏通算40勝を挙げた。甲子園春夏通算40勝は木内幸男監督(取手二、常総学院)、阪口慶三監督(東邦、大垣日大)に並ぶ歴代7位となった。

 先発のエース右腕・高尾響(3年)が5回2死三塁から熊本工の2年生エース山本凌雅に中前へはじき返されて先制点を許した。

 それでも味方打線が7回1死二、三塁から1番・浜本遥大が右前へ2点適時打を放って勝ち越した。

 高尾は8回1死二塁のピンチを招くも、2番・浦上雄宇を二直、3番・上田遥斗を一ゴロに仕留めて一打同点のピンチを切り抜けた。

 9回は1死二、三塁と一打サヨナラ負けのピンチを招いたが、最後は高尾が連続三振。9回6安打1失点、9奪三振の力投で中井監督に節目の勝利をプレゼントした。

  試合後、インタビューに応じた中井監督は「広島弁でいうとぶちうれしいですね。失策、失策の中で(高尾)響が粘り強く投げてくれた」と茶目っ気たっぷりに話した。

 9回に一打サヨナラの場面を切り抜けた高尾の粘りの投球には「いつも立ち上がりからそうしてくれたらといつも思う」と笑ったが「これが彼の投球術。任せるところまでは任せようと思っていました。(調子は)よくはないですが、それなりに抑えられる投球術、力の入れ具合は非常にうまいものがあると思います」と話した。

 勝ち越し打を放った浜本については「チームでスライダーをあまりにも意識しすぎていたので、意識せずに甘い球を思い切っていけよと言ったのが良かったことにしてください」と笑わせた。

 また、酷暑対策として甲子園から帽子やアンダーシャツ、ヘルメットを黒色から白色に変更。新ユニホームで4季連続の初戦突破を果たし「白にして負けると何を言われるかわからなかったので、白にして勝てて良かったです。これから熱い中で連戦になっていくので、できることを1球1球集中して子供たちを信じて頑張っていこうと思います」と安どの表情を浮かべた。

 長く高校野球の歴史を彩ってきた両校。広陵は2年連続25度目の出場。熊本工は3年ぶり23度目の出場。広島県と熊本県の高校は過去5度の対戦があるが、意外にもこの名門両校の対戦は初めてとなった。

 全国的なファンも多い両校は、大会で残してきた数字も似ている。広陵は夏の大会は通算35勝で最高成績は過去4度の準優勝。熊本工も30勝を挙げ、過去3度の準優勝が最高だ。

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