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巨人・山崎伊織 二塁も踏ませず、121球熱投 帽子のつばに大きく「先頭」と書いて8勝目

スポニチアネックス 2024年8月12日 21時47分

 ◇セ・リーグ 巨人1―0阪神(2024年8月12日 東京D)

 巨人の4年目右腕・山崎伊織投手(25)が12日の阪神戦(東京D)で二塁すら踏ませず、7回途中2安打無失点と好投。7月16日の阪神戦(東京D)以来27日ぶりとなる今季8勝目(4敗)を挙げた。

 今季ワースト5失点で4敗目を喫した6日の広島戦(東京D)から今季初の中5日で先発マウンドに上がった。

 すると、初回、1番・近本への初球がいきなり150キロを計測。フルカウントになることが多く、3回で54球、5回で98球と球数はかさんだが、最後まで気合の入った121球で的を絞らせなかった。

 打線は初回に敵失で1点先制。だが、相手先発右腕・西勇を最後まで打ち崩せず、1―0のまま試合が進んだ。7回2死で降板後は高梨、船迫、バルドナード、ケラーが完封リレー。試合終了の瞬間、ベンチで弾けるような笑みを浮かべると、隣にいた船迫と喜びを分かち合った。

 わずか1点のリードだったが、「信じてたんで。抑えてくれると思って見てました」と仲間を信じて見守った一戦。「後半戦2連敗で。自分自身、(通常6連戦初戦の)火曜日に負けてしまってたんで。凄い気合入ってましたし。集中していきました」。帽子のつばの裏に大きく黒マジックで「先頭」と書き込み、マウンドに上がった。その強い思い通りに一度も先頭打者を塁に出さなかった。

 「“先頭を抑えていこう”という話があったのと、自分自身、やっぱ低めに投げていかないといけないピッチャーやと思うんで。より凄く低めに投げる意識を持ってました」。

 リリーフ陣については「本当に心強い」と感謝。さらに「9連戦なんで、ワンアウトでも多くやっぱ先発が投げないといけないと思いますし。そこは全員でカバーし合ってやっていかないといけないと思います」と自覚も口にした。

 今後に向けては「負けられない試合が続くので、あしたもあさってもおっきいご声援をよろしくお願いします」。降板時には伊織、伊織の大合唱を送ってくれたファンに改めてメッセージを送っていた。

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