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巨人・山崎伊織 リベンジ虎斬り8勝目!「先頭」全て打ち取り6回2/3零封

スポニチアネックス 2024年8月13日 5時32分

 ◇セ・リーグ 巨人1―0阪神(2024年8月12日 東京D)

 巨人・山崎伊織投手(25)は12日、阪神戦に先発して6回2/3を2安打無失点の力投で後半戦初白星となる8勝目を挙げた。チームは3連勝で今季最多タイの貯金11とした。前回7月30日~8月1日の敵地での伝統の一戦は同一カード3連敗を食らった。その時も初戦を託されていた右腕がやり返し、首位広島とは1ゲーム差を堅持し、3位阪神とは3ゲーム差に広げた。

 山崎伊は帽子のつばに決意を記してマウンドに向かった。大きく書き込んだ「先頭」の2文字。「先頭を取ることと、どんな時でも低く投げることを意識した」。有言実行。7回まで毎回、先頭打者を出すことなく、阪神打線に二塁すら踏ませない快投だった。

 反省を生かした。前回6日の広島戦で6回を今季ワースト5失点。先頭打者を出した3イニングがいずれも失点につながった。「先頭にギアが上がり切らない。ちょっと後ろから強めに投げて始めよう」とイニング前にはマウンド後方からキャッチボール。9連戦中のため今季初の中5日で向かったが、初回から全開で飛ばした。

 先頭打者にこの日最速151キロの直球を軸に全力を注ぎ、スライダーやフォークなど多彩な変化球も駆使して5回1死までは無安打投球だった。細心の丁寧な投球を心がけ、6回2/3で121球を要したが、7月16日の阪神戦以来、後半戦初白星の8勝目を挙げた。「後半戦が始まって2連敗中だった。凄い気合が入っていましたし、集中していきました」。前々回の7月30日の甲子園での阪神戦は5回1失点で黒星。チームはそこから敵地で屈辱の同一カード3連敗を食らっていた。雪辱を果たした。

 阿部監督は「最初から飛ばしてくれていたのは分かった。あそこまでいってくれると思っていなかった。素晴らしいピッチング」と称賛した。チームは3連勝で首位広島とのゲーム差は1をキープし、3位阪神とは3差に広げた。今季は週の頭を任されてきた右腕の意地の白星。「1アウトでも多く先発が投げないといけない。これから負けられない試合が続く」と自覚と責任感は強い。4年ぶりのV奪回へこれからも背番号19が先頭を担っていく。(青森 正宣)

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