◇パ・リーグ オリックス4ー0ロッテ(2024年8月12日 ZOZOマリン)
オリックスが誇るダブル「りょうま」が、負ければ自力CS進出が消滅していた一戦で躍動した。
試合を決めたのは龍馬だ。0―0の4回1死一塁。西川が、ロッテ・西野から右中間に風速10メートル前後のZOZOマリン特有の逆風を切り裂く先制6号2ラン。7日西武戦の1打席目以来、自身15打席ぶりの安打が決勝弾となった。「久々にいい感覚で打てました。ここ数試合、自分のスイングができていなかったので、割り切っていこうと」
そして陵真は相手投手陣にボディーブローを打ち込んだ。今季初昇格即「2番・右翼」の池田は2安打。中嶋監督から「全打席内容のある打席だった。自分で“勢いを付けに来た”と言ってましたので。その通りだった」と称えられた高卒3年目の若武者は「言いましたけど、僕が一番緊張していた」と頭をかきつつ「(ここまで昇格できなかった)悔しさの方が、まだ全然強い。ここからです」と決意を新たにもした。
「無我夢中でやる選手がどんどん出てきてくれたらいい」と指揮官。一戦必勝を積み重ねるのみだ。(阪井 日向)