◇第106回全国高校野球大会第7日・2回戦 石橋 ー 聖和学園（2024年8月13日 甲子園）
聖和学園（宮城）の先発投手、斎藤佑樹（3年）が4回4失点で降板した。早実のエースとして06年夏に優勝投手となった”ハンカチ王子”斎藤佑樹氏と同姓同名の背番号10。春夏通じて甲子園初出場のチームの先発を託されたが、71球で被安打4、4四死球とホロ苦い結果となり、5回から背番号1の千葉桜太（3年）にマウンドを譲り二塁に回った。
右サイドスローから直球、スライダー、シンカーを投げ分け、初回は全て遊ゴロで3者凡退。2回は四死球で1死一、二塁のピンチを迎えたが、石橋の7番・山下諒太（3年）を内角直球で空振り三振、8番・伊沢颯盛（3年）を三ゴロに打ち取った。3回1死一、三塁も二ゴロ併殺で切り抜けた。
だが、自らの暴投も絡んで招いた4回1死満塁で伊沢に右翼線へ落とされ、学校創立100周年の石橋に2点を先制された。さらに9番・若月優人（3年）に右前適時打を浴びるなど、この回4点を失った。
早実が優勝した翌07年の3月生まれ。宮城大会決勝では先発して昨夏甲子園準Vの仙台育英相手に7回途中4失点と粘り、甲子園出場に貢献した。出場を決めた直後は「自分も同じ甲子園優勝っていうのをできるように頑張りたい」と話していた。