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関根勤 “カマキリ拳法”誕生秘話 ヒントは東映実録映画と超人気空手アニメ 「ぶっつけ本番で」披露も…

スポニチアネックス 2024年8月13日 11時51分

 お笑いタレント・関根勤(70)が12日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。かつて披露していた「カマキリ拳法」の誕生秘話を明かした。

 この日は歌手の研ナオコとトークを展開。2人は長い付き合いで、関根は「『カックラキン(大放送!!)』からですから、47年」と人気バラエティー番組での共演以来の仲だという。

 同番組では「最初の頃は出ても野口五郎さんのファンですよ。アウエーですよ。全然ウケないワケですよ」と回顧。コントコーナーに出ても「全くウケないワケ。見事にカットで、僕はオープニングとエンディングに後ろにいる顔の黒い青年。テレビ見てる人は誰あれ?いつもエンディングに後ろにいるけど?って。半年ぐらいオールカットでしたよ」と苦笑した。

 「ウケないから。しょうがないですよ」と関根。「それでまあ徐々になじんでいただけるようになって、役を」とし、歌手の野口五郎が主人公の刑事ドラマのパロディコント「刑事ゴロンボ」のコーナーでは「犯人が僕だった」と告白。その時は「ただ僕出て来て、野口五郎さんにぶたれて終わるだけ」だったため、「これなんか工夫したいな」と思っていたとした。

 すると東映の映画「県警対組織暴力」を見に出かけた際に「川谷拓三さんが反社会の役でね、刑事役の菅原文太さんに物凄く食ってかかるんですよ」「それを菅原文太さんは黙って聞いてて、1分ぐらい聞いてたらいきなりバババンって殴って、蹴って引きずり回して全裸にして、土下座させて。2分前にあんなにテンション高く怒鳴ってた川谷拓三さんが泣いて謝るっていう全裸で」というシーンがあった。それを見て「このテンションのこの差って凄いなって。これ利用できないかな」と考えたという。

 さらに空手家・大山倍達の半生を描いたアニメ「空手バカ一代」では「大山さんがカマキリ拳法の使い手とバリ島で戦うんですよ。カマキリ拳法っていうのは元々中国の蟷螂(とうろう)拳なんですよ。蟷螂拳っていうのは分かりにくいんで、カマキリ拳法っていうのはいいなと思って」と関根。

 「だから刑事ゴロンボで出てって、リハーサルでやると余計なこと言うなって言われるから、ぶっつけ本番でやったんですよ」と驚きの行動に。「いきなり出てって、そんなセリフないのに、“おいゴロンボ、俺のカマキリ拳法に勝てるかな”って言ったら野口五郎さんがはあ?っていう顔したんです」という反応だったとした。

 「で、これはいけない、元に戻さなきゃいけないって言うんで、早く“カ~マ~キ~リ”ってやってシュンシュンシュンシュンってやって」と戦いの体勢に入ると、「野口五郎さんが途中から、あ、そうか、ボディーで終わればいいんだなっていうことでやってくれたんですよ」と無事に野口に倒されて演技を終えたという。

 すると野口からは「来週からあれ行こうよ」との言葉があり、「そっから始まったんですよ」と振り返った。研が「そっか。作戦成功だったんだ」と語ると、関根は「そうなんですよ。25の春でした」と笑って見せた。研は「あれは楽しかったなあ。カマキリ拳法は」と懐かしそうに語った。

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