◇第106回全国高校野球選手権大会第7日・2回戦 聖和学園 0ー5 石橋(2024年8月13日 甲子園)
聖和学園(宮城)は先発投手の斎藤佑樹(3年)が4回4失点。流れをつかめず、初出場初勝利を逃した。
早実のエースとして06年夏に優勝投手となった”ハンカチ王子”斎藤佑樹氏と同姓同名の背番号10。右サイドスローから直球、スライダー、シンカーを投げ分けたが、4回に2本の適時打を浴びるなど4失点。5回から背番号1の千葉桜太(3年)にマウンドを譲り、二塁に回った。
試合後は”本家”斎藤佑樹氏からも取材を受け、事前にアドバイスも受けていたと明かした。試合後の主な一問一答は以下のとおり。
――試合を終えて。
「自分のせいで負けてしまった。自分の弱さというか情けなさ。そういう気持ちでいっぱいです」
――今日の投球。
「調子は良くなかった。序盤は低め、低めに投げて打たせて守れた」
――4回は.
「左の股関節に体重が乗らず制球が定まらなかった。流れを渡してしまった。悔しいです」
――名前の由来。
「両親は野球をやっていなかった。斎藤佑樹さんとは直接は関係ない。佑樹の佑が人を助ける樹木のように大きい人ということでつけられました」
――気に入っている?
「親が最初にくれたプレゼント。そういうものだと思うので、自信というかいい名前だと思う」
――本人からインタビューも受けた。
「1回交流して、いろいろアドバイスをもらったりした。ありがたいなと。目の前のバッターに集中して、後先考えずに投げることって言われました。1人、1人バッターと対戦できた」
――野球は一区切り、甲子園で得たものをどう生かす。
「この甲子園に来るまでにいろんな人と関わってきて、それでいろんな人がこんなに応援してくれることとか、そういうことは(あまり)ないと思うんで、自分が困っている人を助けたり、そういうことができればいい」