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「虎に翼」弁護士よね、雲野謝罪に冷静「原爆裁判」支援即決 ネット「大人の対応」寅子と同じ法廷に?

スポニチアネックス 2024年8月14日 8時17分

 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は14日、第98話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 第98話は、佐田寅子(伊藤沙莉)と佐田優未(毎田暖乃)は和やかに迎えられるが、星百合(余貴美子)星朋一(井上祐貴)星のどか(尾碕真花)の本心はなかなか見えない。一方、寅子のいる東京地裁・民事第二十四部で「原爆裁判」を担当することが決まる。訴状の原告代理人の欄には、雲野六郎(塚地武雅)の名前が書かれていた…という展開。

 「原爆裁判」とは、1945年(昭和20年)8月に広島と長崎に投下された原子爆弾の被害者が、日本政府に賠償を求める裁判。

 雲野は岩居(趙〓和)とともに山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)に面会。雲野は戦時中、よねに事務所を辞めてもらったことを謝罪。よねは「昔話はやめましょう」と冷静に対応、怒ることなどはしなかった。

 岩居は「原爆投下は、通常の戦争行為を逸脱し、無差別に民間人を犠牲にした行為で、明らかな国際法違反だ。それゆえに、アメリカは被爆者の方々に対して、損害を賠償する責任があるということを訴えたい」「既に平和条約を締結してしまっている今、日本は戦勝者である連合国側に賠償を求める権利を放棄している。ならば、放棄した日本国に対して、賠償を求めようというのが訴えの骨子だ」と説明。

 雲野は「多くの民間人が犠牲となった。国際法違反と言える行為の責任を、戦勝国であるがゆえに問いただすことができないというのは、あまりにも不公平だろう」と続けた。

 前年の1954年(昭和29年)3月に「第五福竜丸事件」。雲野は「忘れ去られることがないように、同じ過ちを繰り返さぬように、誰かが声を上げねばならん」。よねと轟にサポートを依頼。よねは「分かりました」と即決した。

 原告は5人。争点は多岐にわたる。国際法の問題、戦争のルールとは、原子爆弾とは。寅子は「そもそも、あの戦争とは何だったのか」。星航一(岡田将生)は寅子や家族のことを思い、一人、グラスを傾けた。

 SNS上には「大人の対応」「よねさんが優しいお顔になっている」「よねさんが引き受けないはずはないよね」「よねさん&轟と寅ちゃん、ついに法廷で会うことになるの?」「明日は終戦記念日」などの声が上がった。

 1955年(昭和30年)の提訴から結審まで8年に及んだ「原爆裁判」が描かれる。主人公のモデル・三淵嘉子氏は、9回にわたる口頭弁論で陪審裁判官を務めた。

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